湯原温泉トライアスロン2017 レースレポート、バイク編。

      2017/07/28

Ceepo Mamba_Yubara Triathlon version_2

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重厚感たっぷりのトランジションを終えた俺は、そんな俺の様子をコッソリ撮影していた五百蔵さんに手を振りつつ、バイクをスタートさせた。

Transition

 

湯原温泉トライアスロンのバイクは、起伏のある30キロ強を2周する、65kmのコースだ。スタートからほどなくして湯原ダムに向かって急坂を登り、細かなアップダウンとテクニカルなコーナーが連続する。その後、穏やかな田園風景を横目に地味な登りをこなし、登りきったら最後に5kmほどを一気に下る。

Yubara Triathlon_bike

 

一言で言えば、このコースは「常に登るか下るかしている」ことになる。去年、俺は愛車である2014年式CEEPO VIPERでこのコースに挑んだ。そして、こてんぱんにやられたのだった。そのときのタイムは、2時間39分 (T1 & T2含む)。

しかし、今年は秘策を用意している。というか、用意してもらった。CEEPOのロードバイク「MAMBA」の試乗車を田中さんから借りたのだ。

Ceepo Mamba

 

自分のではないが、新しいバイクというのはテンションが上がる。最初の急坂も軽々と登る。こんなに軽く感じるのかと驚く。

湯原ダムまで到着し、そこから先のテクニカルなコーナーでは、MAMBAの取り回しのしやすさに感激する。ゴリゴリのTTバイクであるVIPERは、もちろん直線を進むことに特化している。コーナーで曲がりやすいとはお世辞にも言えない。ところが、MAMBAは自分の思う通りに曲がってくれる。

テクニカルなエリアを通り過ぎると、のどかな田園風景が続く。景色を楽しみながら走る。実は、湯原温泉トライアスロンは、この田園エリアが曲者だ。湯原ダムエリア〜テクニカルエリアは、いかにも急坂な感じがするのだが、その実、距離は大したことがない。一方、この田園エリアは緩やかではあるが、ダラダラとずっと登らされるのだ。

アイアンマン・ケアンズが終わってから、ほぼ毎日ローラーをやるか走るかしていたのだが、まだまだ全然力が足りない。田園エリアの地味な登りに苦しんでいると、後ろからスッと抜きつつ声をかけてくれた人がいた。

 

「その亀、イケてますね!」

 

亀。そうだそうだ。せっかく付けたのだ。鳴らさねば。ハンドルに取り付けられた亀の甲羅をつまむ。

 

ぶーぶー…

 

ぶーぶーぶー……

 

なんだこの間の抜けた音は…。おのれ健志、とんでもないものを掴ませおって……。

湯原温泉トライアスロンでは、バイクにベルを取り付けることが義務となっている。昨年、俺はEXPOブースでベルを購入した。ところが、せっかく買ったというのに、それをうっかり家に置いてきてしまった。

忘れてしまったなら、もう一度買わなければならない。ベル着用は義務なのだ。レース前日、ベルを売っているブースを訪れたところ、そこにはOnアスリートであるNSIの石橋健志、そして奥さんの摩耶さんがいた。みんなで仲良くブースで売っているものを物色していると、石橋夫妻が謎の物体を見つけてしまった。

それが、今俺がつまんでいる亀の形をしたベル、名付けて「亀ブーブー」である。

亀ブーブー購入
※ 健志から亀ブーブーを提案され逃れられないの図。

 

ぶーぶー鳴く亀の音を聞き、笑いながら俺を抜き去る選手。石橋夫妻の狙いはやはりアレか。亀並みに遅い野郎だと俺を直接・間接的にdisっていたのか。

Ceepo Mamba_Yubara Triathlon version_1
※ 亀ブーブーを装備したMAMBA。

 

しかし、たとえ甲羅を背負っていても、機材はMAMBA。亀野郎と言われるのは許されない。誰より、そんなことは田中さんが許さない。一度抜かれた選手を、亀にぶーぶー言わせながら抜き返す。

 

「な、なんか屈辱的で腹たちますね、それ…(笑)」

 

ですよね。絶対腹立つと思います。こんな顔してる亀ですし。

Ceepo Mamba_Yubara Triathlon version_2

 

その後も、亀ブーブーのおかげで、何人かの選手と心温まる交流をすることができた。そんな交流を楽しんでいると、いつの間にか登り坂は終わっていた。一気に下り坂を加速する。誰も抜いていないのに、一回だけぶーぶー言わせてみる。買って良かったかも知れない。

Yubara Triathlon_bike_2

 

1周目が終わる頃、TIMEXを見ると1時間15分。まだ余力は残っている。2周目はペースを上げれば、T1とT2入れても、2時間32分くらいでいけるはずだ。

そう思った俺だったが、湯原ダムに向かう登りの途中、腰と首、そして何故か左肩に違和感を覚えた。体力は残っているのに、不思議とうまく力が入らない。力を込めようとすると、腰・首・左肩、さらに両膝に妙な痛みが走る。

 

(もしかして、ポジションが全然合っていないんじゃ…)

 

よく考えなくてもそうだ。昨日借りたばかりで、サドルの高さを調整しただけなのだ。TTバイクのVIPERとポジションが違うのは当たり前だが、それにしても身体に慣れていない。

こうして、2周目は精彩を全く欠いたまま、しかしそれでも一生懸命漕ぎながら、俺はトランジションに戻ってきた。T1・T2含み、2時間42分。なんということだ。せっかく、軽快かつ素晴らしいバイクを借りておきながら…。

「策士、策に溺れる」という言葉が頭の中に浮かびつつ、俺はランに移った。亀野郎のぶーぶー音が聞こえた気がした。

 

次回「湯原温泉トライアスロン2017 レースレポート、ラン前編」に続く

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