オン・ジャパン忘年会 2017、前編。

      2017/12/21

佐野二等兵

前回「ヤスコ誕生日、祈りの正拳とザ・ワールド」に戻る

 

「明日の忘年会のドレスコード

 

Gentlemen:ダンディズム

Ladies : スカート」

 

ヤスコから謎のLINEが届いたのは、忘年会の前日、12月18日の夜9時半のこと。このLINEに真っ先に乗ってきたのは、トシ佐野

 

「蝶ネクタイですね」

 

「持てる渋さを出し切ります」

 

24歳にして渋さを出し切ると言い切る佐野。つい先日入籍を果たし、ノリにノっているだけのことはある。

確かに、彼はどう見ても24には見えない。取引先に紹介しても、10歳年上のはずのトシと変わらないと言われる。佐野にはタイムレスな魅力がある。

例えば、京都タカシマヤの紅葉ランイベントに行ったときのこと。イベント後、売り場をぶらぶら見て歩いていたとき、ふと目に留まったひとつの帽子。それを佐野がかぶった途端、昭和10年代にタイムスリップしたかのようだった。売り場の女性たちの爆笑をさらう佐野を羨望の眼差しで眺めつつ、末恐ろしい男が入ってきたものだと俺は身震いしたのだった。

佐野二等兵

 

「おしゃれしてきてね」

 

ヤスコがLINE上で重ねてリクエストしてくる。トシは蝶ネクタイ、佐野は二等兵で来るのだろうか。おそろしい。どうすればいいのだろう。

すると、カズがもっともな疑問を挟んできた。

 

「メンズとウィメンズでお題の難易度に差がありすぎじゃないすか?wwwwww」

 

そうなのだ。「ダンディズム」というお題は非常に難しいのだ。そもそも、ダンディズムに明確な定義などないのだ。それに対して、女性陣の「スカート」とは何なのだ。ヤスコにとってそんなものは日常と変わらないではないか。アキコはスカートほとんど穿かないけど。

そんなことを考えていると、思わずこう言ってしまった。

 

「めんどくさいw」

 

すると、LINEの向こうでヤスコは急に悲しげになった。スイス本社とアメリカ支社のクリスマスパーティーで、みんなでお洒落している様子をSNSで見て、日本もそうしたいと思ったのだとか。でも、めんどくさいなら無理しなくても大丈夫、大丈夫だから…という趣旨のことを彼女は言ってきた。

 

「もう、なかったことで!笑笑

 

すみません」

 

 

(しまった、女を悲しませてしまった…)

 

俺は一体何をしているのだ。それこそダンディズムに反するではないか。そんなことでハマのダンディズムを名乗ろうなどと、チャンチャラおかしいではないか。

 

「なかったことにはもうできん。真のダンディズムを見せよう」

 

俺がそう言うと、「いつも前向き」「なんでもやります」なスタンスを崩さない佐野がこう言った。

 

「ブリブリにカッコつけましょう」

 

「佐野、死ぬ気でこいや」

 

「佐野やります」

 

佐野、ありがとう。あやうくヤスコを悲しませたまま年を越すところだった。

俺はクローゼットに向かい、かつて日常的に装っていたダンディズム装備の封印を解いた。しかし、これだけではまだ足りない。真のダンディズムを見せると言い切ったのだ。これ以外に、まだ必要なものがある…。

ダンディズム装備

 

次回「オン・ジャパン忘年会 2017、中編」に続く

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