屋久島撮影旅 第5話 – 「地味な致命傷」

      2018/08/04

沢の御調さん

第4話「縄文杉」に戻る

 

7月24日(火)

8:30

圧倒的な存在感を放つ縄文杉を離れ、帰路へ。

ここからまたあの道のりを戻るのか。少しおそろしい。

 

9:15

大王杉で少し撮影を終え、先に進もうとしたところで右足首を大きく捻ってしまった

別に木の根っこに引っかかったわけでもないし、丸い石を踏み違えたわけでもない。なんてことのない平地で突然足を捻った。睡眠不足で少し注意散漫になっていたのだろうか。

それなのに、右足首が内側にほぼ90度折れ曲がった瞬間だけはハッキリと見えた。あの感覚は、以前バイク練習中に車にはねられたときと全く同じだった。時間の経過が異様に遅かった。

骨が折れたか靭帯が切れたかと思うほどの激痛。同時に嫌な予感が脳裏を駆け巡る。

街中ならいざ知らず、こんな山道でそんなことになったら…。

 

9:25

ようやく立てるようになったようなので、再スタート。いつまでも止まっているわけにもいかない。時間が過ぎれば過ぎるほどまずいことになりそうだ。

しかし、不整地に右足を着くだけで、痛みが頭まで響く。脂汗が噴き出てくる。手元のガーミンの心拍表示が一瞬で20以上跳ね上がる。

これはちょっと参った。さほどの怪我ではないように思っていた「捻挫」が、ここでは地味な致命傷になり得る。

 

10:35

現在、トロッコ道の終点。縄文杉を出てからここまでの2時間は辛かった。

途中の湧き水で何度も足を冷やし、途中で出会った御調さんのガイド仲間さんから痛み止めスプレーを借り、なんとかここまで到着できたというわけだ。

さて、これからトロッコ道。それからまた山道。あまり先のことは考えたくない。

 

11:00

痛みを無視しながらトロッコ道を疾走する。

後ろで御調さん伊織「えっ!?走れるの?っていうか速いじゃないですか!」と驚いている。

しかし、速く走れるから走っているというより、そうしないとヤバいという予感に突き動かされていると表現した方が正しい。

足首を固定して足の裏全体で着地する。足首をこねないよう、着地した次の瞬間に腸腰筋で足を持ち上げ、なるべく長い時間空中にとどまる。その繰り返しで先を急ぐ。

 

「時間が過ぎれば過ぎるほどまずいことになりそうだ」

 

ついさっきそう思ったが、やはりそれは間違いない。少しずつ、確実に、右足首が腫れてきている。

トロッコを追い越して急げ急げ。

トロッコ

 

11:35

トロッコ道の終盤にある沢に立ち寄り、足首を冷やす。

ものすごく冷たい。すぐに感覚がなくなるまで冷える。これはいい。しばらくここに止まりたい。

沢の御調さん

しかし、これからまた山道に入る。一刻でも早くあの避難小屋へ。

 

第6話「人にやさしく」へ続く

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