屋久島撮影旅 第3話 – 「山男たちの気迫。白谷避難小屋編」

      2018/08/02

クラウドベンチャー_沢

第2話「黙れ小僧」に戻る

 

7月23日(月)

18:30

あれからさらに5回は「黙れ小僧」を連発することになった。

その都度、何故か伊織深く満足するらしく、おとなしくまた歩みを進めるのが不思議でならない。そんな俺たちを温かい眼差しで見つめ、優しく導いてくれる御調さん

そんなこんなで写真を撮りつつゆっくり進み、ようやく本日の目的地である「白谷避難小屋」に到着した。

クラウドベンチャー_沢
※ On最強の防水トレランシューズ、沢にもガシガシ突っ込んでいける。

 

伊織によれば、「撮れ高は十分」とのこと。あれだけ「細かすぎて伝わらないものまね」ばかりやっていたくせに、やることもやっていたようだ。さすが気鋭のフォトグラファー。

御調さんと沢
※ 沢でくつろぐモデル・御調さんの図。

 

19:00

御調さんが夕食の準備をしてくれている間、俺は汗を流しに近くの沢へ。

こんな時間に山道を歩く人はもういないので、ためらわずに全裸になって沢に降りていく。開放感がすごい。

以前、石垣島の「虹の豆」に泊まった経験のおかげか、全裸で水浴びすることに全く抵抗がなくなっている。それに、こういうところで水浴びすると、不思議なほどサッパリするのだ。

ダンディズムな滝行
※ 石垣島で毎日やってた滝の水浴び。異様にテンションが上がる。お試しあれ。

 

いつのまにか伊織まで全裸になり、2人とも身を清めさせていただく。その様子の写真も撮るには撮ったが、ここはあえて自粛しておこう。

 

19:20

御調さんが作ってくれたカレーで夕食。山でカレーとか最高ではないか。

屋久島の芋焼酎「三岳」のお湯割りで乾杯し、幸せな気持ちで瞬く間に完食。ちなみに、屋久島の人はみんな三岳を飲むらしい。

山で乾杯

 

21:00

月明かりの下で団欒の時間を楽しんだ後、避難小屋の中に入って寝支度をする。

御調さんと伊織は奥の部屋、俺は玄関に近い広い部屋だ。下の写真で言えば、右の方にある入り口の奥が御調 & 伊織部屋。手前に見えている大きなスペースがダンディズム部屋。

白谷避難小屋
※ 日没前に撮ったので、まだ中の様子が分かる。日没後は何も見えない。

 

ほんのり湿った硬い板の間にマットを敷き、その上に寝袋を広げ、ゴロリと横になる。すると、すぐそばのトイレからほんのりと漂ってくるものがある。これには覚えがある。ハセツネで体験した「山男たちの気迫」にそっくりだ。

ここのトイレはもちろん水洗式ではない。山小屋なのだから当然だ。だから、なるべく我慢しようと思ったのだが、臭いというものは低い場所に溜まっていくものなのか、ジワジワとダメージを受け続ける。

よせばいいのに、怖いもの見たさなのだろうか。それとも、危機の大元を確認しなければ安全確保ができないと思っていたのだろうか。俺はトイレに向かってにじり寄る。しかし、決心がつかない。

すると、前触れもなくパッと蛍光灯が付いた。白谷避難小屋で唯一電気が働くのは、このトイレなのだ。

灯りが俺を誘うまま、おそるおそる大便器の方向へ進む。ドアが閉まっている。なんということだ。ドアで仕切られているのに、アレは貫通してきたのか。なんという気迫。なんというプレッシャー。

 

ビビってるんじゃねぇ、さあ開けろ。見届けろ。

 

お前はダンディズムなんだろう?

 

。。

 

。。。

 

精神を深く打撲した状態で、ほうほうの体で寝袋まで戻ってきた。

見なければよかった。凄まじい「ハネ」。これが山小屋のトイレ。なんというか、リアルだ。ヤスコを連れてこなくて良かったと心の底から安堵する。

俺はトイレからなるべく遠い場所にマットと寝袋を移動し、また横になる。臭いは少し遠くになった。これならなんとか耐えられそうだ。

さて、明日は早い。もう寝よう。寝たら臭いも分からないだろう。

 

何より、あの光景を忘れてしまおう。

 

第4話「縄文杉」に続く

※ しかし、この避難小屋のおかげで命をつないだのは事実。感謝しております。応援バナーのクリックをお願いします。
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