宮古島挑戦記 2018 – 第7話「山籠り終了、下山して宮古島へ」

   

限界ギリギリ

第6話「さとり君と山籠り開始」に戻る

 

自分の状態を数字で把握しながら練習するというのは、これほど面白いものだったのか。

カスも同然な自分の戦闘力 (パワー) をさとり君に諭されるように教えられてからちょうど1ヶ月。パワー・スピード・ケイデンスをリアルタイムで確認しながら、俺はあれこれ試していた。

VIPER_TACX

 

ローラー練でこの1ヶ月間お世話になっている ”CTXC Videos” でウォームアップ中、ワザと右脚だけを一回だけ強く蹴り出してみる。その一瞬だけ350wを超え、すぐに150wに落ちる。次は右左と一発ずつ蹴る。700w近い数字が表示される。

それではどのくらいのパワーであれば続けて出すことができるのか。160wくらいならいくらでも漕ぎ続けられるような気がする。このくらいが今の自分には一番気持ちいい。

 

“GET INTO GEAR” (気合いを入れろ)

get into gear

 

しかし、もうウォームアップは終わりのようだ。CTXCさんが矢継ぎ早に指令を出し始める。何度も激しめのインターバルを繰り返し、クタクタになってきた頃にトドメの指令が表示される。”0:40 Effort Level 6”、すなわち「40秒間、後先考えずに死ぬほど踏め」。心臓が悲鳴を上げ、居間に俺の叫びが響き渡る。汗が噴き出て視界が白くなる。視界の端っこに、スマホに表示された今のパワーが見える。620wちょっとくらいか。

セッションが終わり、バイクから転がり落ちそうになる。床に水たまりができている。50分の平均が209w。1ヶ月前が174wなので、35w分成長したようだ。今の体重は77kg前後。パワー体重比は、2.7w/kg。例の「剛脚ピラミッド」によれば、ようやく「貧脚」レベルを脱し、見事「低脚」に昇格したことになる。しかし、 昇格した感じは一切しない。低脚。

貧脚に低脚。あの「剛脚ピラミッド」に表示されていたレベル分けは、FTPを体重で割った数字に基づいている。FTP (Functional Threshold Power)、日本語訳は見当たらないが「機能性閾値パワー」とでも言うのだろうか。1時間出し続けられるギリギリのパワーのことを言うらしい。今の自分のレベルはどの程度なのだろうか。しかし、1時間も限界ギリギリのところで漕ぎ続けられる自信はあまりない。

剛脚ピラミッド
※ ブログ「つよポタミア」掲載の図。山籠り中、何度も眺めた。ものすごく励みになった。感謝。

 

そう思っていると、簡易的な計測方法を見つけた。ものすごくザックリ言えば、一度思い切りウォームアップして、少しだけ休んで、それから20分全開でやる。その20分間の平均パワーの95%がFTPに近いという。

「低脚」な50分ローラーをやってから3日後の2月9日。簡易版FTPテストを実施。結果、232w。それの95%だから、220wが予想FTPとなる。220w ÷ 77kg = 2.85

 

くそう、やっぱり低脚か。。。

 

もうちょっと上げられただろうか。心臓はやたらバクバクしてるが、本当に自分が追い込めているのかよく分からない。心拍計が欲しい。

でも、TIMEXはいくら待っても日本でGPS/ハートレートモニターを出す気配はない。3年も待ったんだ、そろそろいいか。そう考えていた頃、東京マラソンEXPOのOnブースのお向かいさんにGarminがいた。

Garminブース

 

「駒田さん!ブースのスタッフ、大体On履いてるんすよ!ほら、僕も!」

 

#OnFriends田中くんにそう言われ、なんとなく「今がそのタイミングなんだろうな」と思ったので、発作的にForeAthlete935を買うことにした。買った決め手は、電池の持ちがメチャクチャ長いらしいこと。俺のタイムでロングのトライアスロンをやっても電池は楽勝で持ちそうなのだ。

 

これで道具は揃った。あとは練習だ。

東京マラソンEXPOを終えた2月28日。先日の「簡易FTPテスト」で算出した俺の「擬似的FTP」でどのくらい漕げるのか実験。

お馴染みのCTXCさんの指示に従い、なるべく限界まで頑張る。Garminの心拍表示もさっきからずっと175前後を行ったり来たりしている。

最後に思い切りぶん回し、またもローラーから転がり落ちそうになる。心拍数は189を示している。これは確かに限界と言っていいだろう。結果は42分、平均222w。この強度であと20分漕ぎ続けられるか、はなはだ疑問だ。

限界ギリギリ

 

それからも、なるべく多くの時間をローラーの上で過ごすようにした。疲れているときでも、軽めに回すだけでもローラーをやる。毎日Garminの心拍表示を眺め続け、自分の体調を心拍数である程度判断できるようにもなってきた。

疲れが回復してきたら、また「簡易FTPテスト」をやる。3月中旬になり、「擬似FTP」は250wに届くようになった。体重比で3.25程。ようやく「並脚」になったらしい。

並脚
※ Tacxのスマホアプリの画面。

 

こうしてようやく並の人間になれた頃、宮古島トライアスロンは目の前に迫っていた。一応準備はできた、ということにしておこう。少なくとも、今までよりはちゃんとやった。

行くぞ、5回目の宮古島!

 

第8話「親友のような家族」に続く

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