宮古島挑戦記 2018 – 第10話「TKの教え」

      2018/05/22

MDのお遊び

第9話「俺もマーマン」に戻る

 

この4ヶ月間、ずっとバイクを練習してきた。正確に言えば、ローラーだけを。

VIPER_TACX

 

12月にさとり君 (Tacx Satori Smart) を購入し、さとり君が示してくれるパワーを頼りに、YouTubeのトレーニング動画を観ながら試行錯誤してきた。

2月にはGarminを買った。パワーと心拍数の関係、こうしたら身体はこうなる、練習した後の心拍数はこうなる、こうしたらパワーはどうなる、そんなことをずっと身体に染み込ませてきた。

限界ギリギリ

 

何より、そのローラー練のお供はTKの本「ロードバイクの作法」だった。去年買ったまま眠らせてしまっていたその本を12月に引っ張りだし、TKの教えの意味を考えながら練習してきた。読んでは試し、試しては首を傾げながらまた読む。その本をテーブルに置いておいたらMDがお遊びを仕掛けてきたのだが、まあそれはあまり関係ない。

ロードバイクの作法

MDのお遊び
※ 俺の証明写真をひとつ切り抜き、そこにTKの顔をはめ込むMDのお遊び。TK、めっちゃ笑っとる。

 

今、俺は伊良部島に向かっている。この伊良部島は、昨日 PI TRI の仲間たちと撮影でも来た。2015年に始めた走ったときは、強風と雨で怖くて仕方なかった場所だ。でも、今はただ気持ちいい。

PI TRI_伊良部大橋

 

一緒に走っている相棒、CEEPO VIPER にはパワーメーターはついていない。でも、さとり君だったら150-160wあたりを示しているだろう。普段のローラー練なら、最初の5分のウォームアップだ。それなら、心拍数は120くらいだろう。Garminをチラリと見る。115くらい。意外と上がっていない。

いいぞ。この「頑張らない感」でしばらく進もう。少しずつ上げていっても、100kmまでは抑えて行こう。去年はスイムの遅れを取り戻そうと、バイクスタートからかなり頑張ってしまった。アレはどう考えても失敗だった。60kmあたりから見る見る失速していき、あとは地獄だった。

 

「駒田さん、バーベルスクワットはどのくらいでできますか?」

 

去年のレース後のBBQでのTKとの会話を思い出す。

 

「怪我が怖いのでマックスは知りませんが…160kgくらいなら普通にできます」

 

「僕にはそんな筋力はありません。でも、持ち合わせている筋力と集中力を、細く伸ばすようにして使うんです」

 

確か、TKはそう言っていた。全力を振り絞って走ると言えば聞こえはいいかも知れないが、それでは絶対にロングのトライアスロンは乗り切れない。それは去年のレースで身に染みていた。

 

「駒田さん、細く長く使うんですよ」

 

第2章という言葉で俺を後押ししてくれたTKは、あのときもローラー練習中もそれから今も、俺に教えてくれているようだ。

引き足なんてしない。脚を回すなんて考えない。股関節を扇状にピストンのように動かすだけ。12時位置から1時半位置までの45°に力を込めるだけ。下死点で踏み込んだら意味はない。

ほとんど力は込めていない。それでも去年より進む。伊良部大橋の大きな坂も、なんということもなく越えていく。あとは下って、その勢いでもうひとつの坂を越えるだけだ。美しい景色をチラリと横目に見ながら、一気に坂を下る。

 

「あっはっはー!ぬをーー!!」

 

思わず大声で笑ってしまう。なんて幸せなんだ。

 

「ぬぐぅ。。。」

 

するとどうしたことだろう。少し涙が出てきた。なんでだ。涙のゲラって言ったって限度があるぞ。自分の中で何が起きているのかよく分からない。

ただ言えるのは、今俺は全力でトライアスロンを楽しんでいる。

宮古島2018_バイク

 

第11話「絶好調のバキューン」に続く

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