宮古島挑戦記 2016 – 第8話「Onジャパン設立」

      2016/07/06

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第7話「DNF」に戻る

宮古島トライアスロンはDNFという悔しい結果に終わった。家に帰り、宮古島のことを考えると、悔しさと情けなさに押し潰されそうになる。

去年は完走できたのに。
あれはマグレだったのだろうか。
仕事で忙しかったから。
テントが無かったせいで。
日焼けで熱が出てなかったら。

次第に、心の中に言い訳が生まれてきた。ただ、幸いなことに、その言い訳はすぐに打ち消すことができた。何しろ、俺など比較にならないほど忙しい人たちが、俺よりはるかに高いパフォーマンスでレースを戦っている。そういう実例をいくつも知っている。

できなかった理由を数えてどうする。悔しさから言い訳に走ってどうする。どうやったら次できるようになるか、それを考えよう。反省したら、きっちり切り替えよう。

なにしろ、10日後にはOnジャパン設立が控えている。1月から今まで準備を進めてきた。あとは、オフィスを開くのみのところまできている。

オフィスに関しては、頼りになる人に任せていた。横浜を本拠とする「TEAM TRIATHLON BLUE-TRAIN」をカズさんと共同で主宰している不動産会社社長、遠藤啓介さん。凄腕のトライアスリートでもあり、際立ったデザインセンスを持った人でもある。

その彼がオフィスを構えているビルの別フロアを全面的に改装し、Onジャパンのオフィスとして生まれ変わらせてもらうことになっていた。オフィスの場所は横浜、馬車道。赤レンガ倉庫や大さん橋、山下公園からほど近い。きっと、走るのに楽しい環境だろう。

4月末、待ちに待ったオフィス引き渡しの日。遠藤さんから鍵を受け取り、ドアを開ける。目の前には、決して広くはないが、温かみのある空間が広がっていた。

On Japan office_1
On Japan office_2

オフィス引き渡しが終わり、鎌倉の家に帰ってきた。身体は少し疲れていたが走りたくなり、Onを履いて外に出る。シューズの紐を締めていると、自然とワクワクしてくる。

走り始めると、目前に迫ったOnジャパン設立のこと、次のレース「アイアンマン・ジャパン北海道」のことを思い、楽しみで仕方なくなった。よし、もう大丈夫だ。

On Japan 5 days to go

翌日、またオフィスに立ち寄った。用件は他でもない。机、椅子、応接スペース、その他あらゆる設備に匹敵するほど大切なもの。トイレ (別名: ディレクターズ・チェア) の最終チェックだ。業者さん立ち会いのもと、トイレットペーパーホルダーの位置決めを真剣に検討する。

On Japan toilet

ペーパーホルダーの位置決めも完璧。備品も揃った。オペレーション開始にあたって、スイス本国から最高執行責任者のマークも助っ人に来てくれた。

そして2015年5月1日、「オン・ジャパン株式会社」設立。初日は仕事などほとんどせずに、設立の祝いに湧いた。

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On Japan inaugural party

マークのサポートのもと、ゴールデンウィーク中に全ての立ち上げ処理が終わり、5月5日、スイス本国と電話会議を行った。このビデオ会議をもって、Onジャパン設立プロジェクト「ビッグ・イン・ジャパン」は目標達成により解散となった。

ビデオ会議中、日本チーム + マークで座っているところを、画面の向こうのスイス人がキャプチャーしてくれた。その写真を見て実感した。もうひとりじゃない。やっとできたOnのチームメイト。この仲間たちと、ここから日本のOnを再出発させるのだ。

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第9話「#セクシーとはこういうことだろう?」に続く

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