宮古島挑戦記 2016 – 第12話「再び宮古島へ」

      2016/07/17

Finish image_Hiroki

第11話「世界の鎌田」に戻る

2016年4月12日。宮古島トライアスロン、レース5日前。いよいよ明日から宮古島に入る。去年の宮古島の持ち物リストを確認しながら、パッキングを進める。

悔しい結果に終わった去年の宮古島から、もう1年が経つ。あのときは一人で宮古島に入った。現場入り初日にブース用テントの天幕が行方不明になり、伊良部大橋の下で夕陽を見ながら途方に暮れたことを思い出す。今だから分かる。やはり心細かったのだ。

あれから色々なことが変わった。宮古島には世界の鎌田と共に乗り込む。1日遅れでヤスコさんも宮古島に来る。レースに対する心配は少しあるが、心細くはない。今回の宮古島の旅は、きっと去年よりも楽しいものになるはずだ。

Racing gear_run

翌日朝7時、オフィスの1階に降りると、カズさんのバイクが入ったシーコンが置いてある。カズさんはビルの外で誰かと話をしている。あらかじめ呼んでいた迎えの車だろう。予定通りだ。

迎えの車は、アルファードのハイヤー。ドアに輝く”VIP”のエンブレムが眩しい。さすが世界の鎌田、腰がスベったとはいえ、なかなかのクラス感を出してくる。確か去年は、シーコンとトロリーの二刀流で、京急蒲田から羽田まで、えっちらおっちら汗だくになって運んだのだ。それに比べればまさに天国。

「最高だな!ところでどうだ、コンディションは!」

「腰痛いす。。眠いす。。。」

「よーし通常運転だな!行くぞ宮古島!!」

VIP

豪華な内装のVIPタクシーに乗り込み、羽田空港まで。発車するとすぐに、車内でキャンディーが提供される。一体これはなんだ、どこの貴族のお遊びだ。内心同様を隠しきれない俺と、何の疑いもなくキャンディーをポリポリさせるカズ。さすが世界…。

空港に到着し、手荷物検査を完了させる。俺とカズさんで合計12kg超過していたようで、6,000円取られてしまう。去年は超過しても取られなかったのに、おかしい。

「まあ、このくらいで済んで良かったですね ^_^」

オトナの余裕と圧倒的なクラス感を醸し出す世界の鎌田。男としての格の違いを畳み掛けるように見せつけてくる。

ともかく無事にバイクを預けることができたので、ホッと一息、朝メシの時間。俺は山芋オクラうどんを食べる。スタミナ抜群な男になり、レースを乗り切りたい。

Udon

一方、クラス感漂わせるVIP鎌田。チョイスしたのは、かき揚げせいろうどん。またしても差をつけられる。おのれ口惜しい。半ズボンのくせに。

Hanzubon

腹が満たされたところで離陸。離陸した途端に寝てしまったようで、気がつけば飛行機は着陸態勢を整えている。天気は雨。しかも、かなり強めの雨だ。天気予報や友人たちの情報によれば、レース日の4月17日(日)も雨だという。昨年に引き続いてのデュアスロンは勘弁して欲しい。

「デュアスロンになったら、第1ランはクラウド、第2ランはクラウドサーファーですかね〜」

隣の半ズボン男は、いつの間にか半ズボン半袖男にクラスチェンジしている。しかも浮かれた感じの帽子を装備した、ザ・能天気スタイル。

「絶対晴れる」

「え?そうですか?」

そのスタイルに雨は似合わんからな。

Hansode Hanzubon

宮古島行きの飛行機に乗り換え、大雨にもかかわらず無事離陸。機長のアナウンスによれば、沖縄地方全域に濃い雨雲がかかっているらしい。その濃い雨雲をなるべく避けて飛ぶから大丈夫ですイケます、というのが機長のメッセージであった。「でもたまに避けきれないときはメチャ揺れるけど、飛行機硬くて壊れないから大丈夫イケます」(意訳)とも言っていたのがやや気になる。

一抹の不安を乗客に与えたゆる機長であったが、彼の腕前は確かであった。見事雨雲を避け、青空に抜けた。定刻より5分早い13:05に到着。なんという凄腕なのか、ゆる機長。ゆるいのはアナウンスだけだった。驚くべきことに、宮古島は全く雨が降っていない。さすがこの俺、ハマのダンディズム。さすがザ・能天気男。雨など降るはずがない。

宮古空港に降り立つと、「STRONGMANまであと5日」のサインが迎えてくれる。またここに戻ってきた。今度は仲間と一緒に。レンタカーを借り、2台分のシーコンをぎゅうぎゅうに詰め、今年もまた思い出の場所「福屋」へ。

「今年もきたよ!」

「あらあら、おかえりなさい ^_^」

おばあちゃんと再会の挨拶を交わし、心の定番「カツカレーそば」を食べる。沖縄そばにカツカレーがそのまま乗った豪快なやつだ。ボリュームも申し分なし。うむ…懐かしさのあまり涙が…。

Fukuya 2016

福屋で心と腹を満たし、次に向かったのは宮古島市総合体育館。明日から行われるストロングマンEXPOの会場だ。天幕は届いているだろうか。ドキドキで荷物チェックをしたが、拍子抜けするくらい全て問題なく到着していた。本日のお仕事、これにて終了。去年のアレは一体なんだったんだろう…。

Miyakojima Gym

荷物チェックの後、体育館の隣の陸上競技場へ。今週の日曜日は、ここがフィニッシュラインになる。フィニッシュゲートはもう完成していたので、カズさんと二人で完走シミュレーションを入念に行う。工事の人の不思議な視線は気にしないようにする。

Finish image_Kazu
Finish image_Hiroki

福屋で腹ごしらえし、テントも届き、仲間と完走シミュレーションも万全。もはや、勝ったも同然。

第13話「笑いの刺客」に続く

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