宮古島挑戦記 2014 – 第8話「宮古島、上陸」

   

On logo on beach

第7話「号砲2週間前、最大のピンチ」に戻る

事故に遭ってから10日。4月16日。ついに、宮古島に入る日が来た。

この10日間、大船ゆ~かり整骨院で全身の骨をバキバキいわせながら治療してもらい、回らない首が回るようになった。腰も動くようになった。テーピングのやり方も教わった。VENEXで回復を早めるように気を配った。お守り代わりの痛み止めもある。スタートラインに立つため、やれることはやった。

完走できるかどうかは分からない。焦る気持ちがないと言えば嘘になる。でも、もうジタバタしても仕方がない。とことんまで挑戦してみようという気持ちになっていた。

************************************
・2014年4月16日 Facebook

■ 宮古島1日目 – 4/16(水)

4:00
起床。荷物の最終チェック。何度見直しても、何か忘れてしまったような気がする。まあ、現地調達するものもあるので、多分大丈夫だろう。

Strongman gear 2014

5:25
羽田空港行きのバスに乗車。6:05現在、川崎・東扇島のあたりを走っているようだ。そういえば去年、ここで会社の後輩の51.5デビュー戦を応援した。最後のランで苦しみながら走る彼に、「行け!もっと行け!!」と言った気がする。宮古島で「ワイドー!」と言われたら、自分だって行かないといけない。

6:48
会社の同僚、金澤さんと空港で合流。二人でおにぎりをもぐもぐしながら搭乗を待つ。

「おっ、コマも8ラップだね」

金澤さんはT5H961、俺はT5H941。

「961もいいっすよね」「いやいや、941の方が売れてるしね」

マニアックなタイメックストーク。さて、いよいよ出発。まずは那覇に向かう。

Timex 8-lap

11:30
那覇空港を経由して宮古島到着。島が見えたときのテンションの上がり方が尋常でなかった。心拍数が一気に上がった。

金澤さんに「気負うなよ~。まだ気負うなよ~」と言ってもらうが、このドキドキ感はなかなか抑えきれない。

Miyako Island

13:30
宮古空港の荷物ピックアップのとき、偶然にもCEEPOの田中社長とお会いできた。間近で見るとすごいオーラ。サムライだ。

港でバイクピックアップをする田中さんと別れ、空港を一歩出ると、例の看板に出会った。

「第30回全日本トライアスロン宮古島大会 あと4日」

4days to go

去年これを見たときも気分が上がったのだが、今回は鳥肌が立ってしまった。テンションの上がる仕掛け(?) が怒涛のように迫ってくる。

レンタカーを借り、宿泊先の「皆愛マンション」に到着。熊谷さんScottさん、金澤さん、俺の4人部屋。そして、別部屋に美穂ちゃんもいる。去年、皆とここで出会ってからもう1年。まさか、自分がトライアスリートになって帰ってくるとは。仕事の都合で、祥平さんがここに来られなかったことだけが心残りだ。

部屋から一歩出ると、すぐ目の前が来間島。4日後、この来間島に向かってCEEPOで走る。いかん、またドキドキしてきた。

Minaai Mansion

14:30
宮古島市総合体育館。ここで明日と明後日、プロモーションをすることになる。この日のために作ったOnのテント、Onのフラッグ、共に無事到着していた。

4/18(金)15:30、Triathlon LUMINA によるOnユーザー集合写真撮影は、このフラッグを目印に集まって下さい!

On flag

15:30
体育館前、再びCEEPOの田中さんと出会えた。

「バイク見ますか?」

今回乗らせて頂く試乗車 “VENOM”…ヤバい、カッコよすぎる。雰囲気ありすぎる。こんなの乗っていいのか?

田中さんのバイクと共に記念撮影。なんだか緊張するやら嬉しいやら。ありがとうございました。バイク、頑張ります。

Ceepo Tanaka

17:00
ブース設営準備が終わる頃、Zootの丸山さんから「駒田さんも皆愛マンションですか?あとで一緒に走って、それからメシ行きませんか?」と嬉しい誘いがあった。

約束の時間まで少し時間があったので、来間大橋を渡って来間島に。ここには静かなビーチがある。クラウドを脱いでのんびり。対岸にはスイムスタート地点が見える。

ふと後ろを見ると、金澤さんが砂浜に何やら細工をしている。近寄ってみると、Onのロゴを描いていた。とても良くできていたので、写真に収めた。

On beach

On logo on beach

18:40
Zootの丸山さん、上原さんとラン。来間大橋を渡って来間島の展望台に向かった。金澤さんは、皆愛マンションで借りた自転車で追走。

行きはキロ6分ペース。話をしながらのんびり。整骨院でしてもらったテーピング効果か、どこにも違和感がない。気持ち良く片道2.7kmを走った。

来間島の展望台、なんと「竜宮城」という名前らしい。夕日が沈みかけて非常にいい雰囲気だったので、4人で記念撮影。

撮れた写真を見て丸山さんが爆笑。何ごとかと思って見てみると、夕日と青春の眩しさに目を細める40前後の男達。胡散臭さの極み。

ZootOn

「なんですか、駒田さん!何がしたいんですか!」

ゲラゲラ笑い続ける丸山さん。こうなったら夕日に向かってダッシュしよう。

Run with Zoot team

19:10
いかん、クタクタだ。ひとレースが終わった感じになっている。

結局、夕日向かってキロ4分ペースでダッシュし、最後は丸山さんに見事千切られ、爽やかさの欠片もないドロドロ状態で帰宅。

このままVENEXを着て寝てしまいたいが、一緒に晩飯を食べることになっているので、行ってきます。

22:30
「千客万来」という居酒屋に行ってきた。丸山さん、上原さんと仕事の話でやたら盛り上がり、楽しい時間だった。そして、この店は食べ放題・飲み放題で2,000円。あり得ない程のお得感。近所に欲しい。

いよいよ明日からブース出展。全国のトライアスリート達が続々と集結してくる。今年はどんな出会いがあるのか、楽しみだ。

************************************
・2014年4月17日 Facebook

■ 宮古島2日目 – 4/17(木)

8:55
宮古島2日目。7:30起床。

ここ最近の日課になっている全身の痛みチェック。昨日の「夕日に向けたダッシュ」にもかかわらず、脚は無事。目下、一番痛みを感じるのは、事故の時に受け身に使った左肘。今まで受けたどんな正拳や蹴りよりもダメージがデカい。これはもうレースまでには治らない。

シャワーを浴びて、油みそおにぎりとポーク玉子おにぎりを食べる。「おにぎりなんてアスリートですね♪」と誰かから言われたので、確実にその気になっている。んまむぬぅさいが (宮古島の方言で「うまい」)。

10時から宮古島市総合体育館前でブース設営。ストレッチでもして調整しよう。

Breakfast

12:00
Onブース設営完了。

On booth Miyako 2014

14:08
選手登録完了。トランジションバッグなどを受け取っていると、テレビカメラが横に…NHK!?

NHK「何回も出場されているんですか?」

「いえ、今回が初めてです」

NHK「あれ?この肘は…どうしたんですか?」

「はい、2週間前にちょっと事故で…」

NHK「レースプランなどあれば教えて下さい」

「(ぷ、プラン?) ええと…まずは完走を目指します。Onというシューズのプロモーションも兼ねているので、恥ずかしくないレースをしたいと思います」

…言っちまった!!

TVクルーの人によれば、ローカルニュースとして、19:00から放送されるかも…とのこと。なんてこった。言っちまった。

ブースに帰ってきてその話を金澤さんに伝えると、隣のブースのTKこと竹谷さんがクルリと振り向いて一言。

「ってことは飛ぶように走らないとですね!」

「( ̄◇ ̄;) 地を這うようになら…」

レースNo.811、駒田博紀、全開でいく所存です。

Check-in

14:30
“SPECIALIZED CHALLENGES YOU”

TK、テメーが40km/hなら俺様は50km/hでブチ抜いてやるぜ!!

Battle with TK
※ 竹谷さんと打ち合わせの上のプロレス的演出です。勝てるか。

18:45
ストロングマンEXPO初日終了。

TKに噛み付いたり、田中社長から「CEEPO乗るなら10時間切れ」と圧をかけられたり、Onアスリートの西内さんに会えたり、盛り沢山な1日だった。

皆愛マンションに帰ると、きょんちゃんから一報。

「駒田さん!宮古テレビニュースにばっちり写ってます!骨折れてないからって。。。アナウンサーは絶句。爆」

マジか、放送されたのか…。TVクルーが俺の左腕を持ったりして、やけに喰いつきがいいと思った。

今回の旅、俺のあずかり知らない何かが働いている気がする…。レース本番、一体どうなる…。

スタートまであと3日。

NHK

************************************
・2014年4月18日 Facebook

■ 宮古島3日目 – 4/18(金)

7:00
昨日は呑んだ。

トライアスロン関係者ミーティングの様相。NEWTON、ZOOT、ccillu、そしてOn。一応、競合ブランドということになっているのだが、大会で会えばゲラゲラ笑いながら呑む間柄。

ソノピが「競合とはいえ、励まし合い、助け合い、分かち合い、喜び合い」と言ってくれていた。そんな感じでいけたら最高だ。

Triathlon friends

10:10
今日は15:30から、宮古島市総合体育館前芝生広場で、Triathlon LUMINAがOnユーザーの集合写真を撮る。

こんな感じで待っているので、Onでフィニッシュラインを越えようとするアスリートは、是非集まって下さい!

Run on clouds!

On flag_2

13:30
アスリート達は昼ごはんを食べているのか、EXPO会場は少し緩やかな雰囲気。会場をフラフラ歩いていると、「肩パットさ~ん!」と声をかけられた。

ソノピ「その肩のテーピング、いつ貼り替えるの?」

「土曜日かなぁ」

ソノピ「自分で貼り替えるの?」

「うん」

ソノピ「貼り替えやすいように、目印つけてあげる♪」

なんて優しいんだ。感動。そして仕上がり。

「ソノピ LOVE. ZOOT」

…。

Sonoko

15:30
Onアスリート写真撮影会 by Triathlon LUMINA!

とても多くのOnアスリートに集まって頂いた。去年の宮古島では、Onを履いていた人はわずか9人。今年は100人近くいるかも知れない。

集まって頂いた皆さま、本当にありがとうございます!6/2発売のLUMINAに出ますよ~。

Photo session

19:30
開会式「ワイドーパーティー」

なるべく最前列の方に潜り込み、河原勇人選手の選手宣誓を聞く。

堂々として爽やかな宣誓、最後の演出に鳥肌が立った。そして仲間との乾杯。宮古島ストロングマンがいよいよ始まる。

スクリーンショット 2016-05-18 13.28.43

では、河原さんにならって、俺もひとつ宣誓してみよう…。

Onアスリートの一人として、
大会関係者の皆様、
ボランティアの皆様、
アスリート仲間と友人、
同僚と家族に感謝しつつ、
最後まで諦めず、
たとえ地を這いずり回っても、
全力を尽くし、
フィニッシュラインに辿り着くことをここに誓います!

Onマーケティング、駒田博紀!

なんてな。

宮古島まであと2日。

************************************
■ 宮古島4日目 – 4/19(土)

7:00頃、部屋の空気が慌ただしくなった。熊さんとScottさんが起き出して、何やら準備をしている。東急リゾート前のビーチで、試泳をするようだ。Scottさんが遠くから叫んでいる。

「コマダさーん!泳ぎに行くよ!!」

なんでこんな元気なんだ…。俺は寝たふりを決め込んだ。

10:00頃、2人が美穂ちゃんと一緒に帰ってきた。この頃には、さすがの俺も起きていた。帰ってくるやいなや、今度はバイクに乗るという。明日レースじゃないのか?それとも、トライアスリートってこういうものなのか?

ともかく、昨日のEXPO後に借りてきたCEEPO VENOM に慣れておかなければならない。ここはついていくことに。皆愛マンションから来間島まで往復、それからバイク預託場所の東急リゾートまでのコース。

乗り始めてすぐに分かった。このバイクは速い。来間島の坂道が、まるで平地のようだ。このバイクの力を借りられるなら、完走できるかも知れない。希望の光を見たような気持ちになりつつ、バイク預託を完了した。

************************************
・2014年4月19日 Facebook

15:30
バイク預託完了。

預託直前、CEEPOブースで「CEEPOライダーは写真撮りま~す!」と声をかけられ、一枚撮って頂く。

預託した状態のバイクは、とんでもなく速そうだ。そして預託後、田中社長に挨拶。

「10時間切れたらVENOMあげるよ」

「マジですか!?よっしゃ!!」

喜んでる俺がどうかしていると気がついたのは、宿に帰ってからのことだった。

Bike check-in

16:30
皆愛マンションでトランジションバッグについて考え込んでいるとき、SILVERBACKSの前島さんから、「どこにいます?」「これから泳ぎません?」と、矢の誘い。彼女か。

17:00
前島さん一家のFacebookのタイムラインに、ここにいるはずのない人間が写り込んでいる。俺もよく知っている人たちだ。前島さんの矢の誘いはそういうことか?彼女気取りではなかったのか。

知久さん & 梅ちゃん、応援のためだけに宮古島ご来島。なんてサプライズ。来間島でみんな一緒に海を見た。

Friends_2

************************************

東京からわざわざ、応援のためだけに来てくれた知久さんと梅ちゃん。

前島さんはこの嬉しいサプライズの仕掛け人の一人として、俺には黙っていたらしい。知久さんと梅ちゃんは、俺に知られないように、数日前からFacebook上での投稿も控え、潜伏するように宮古島に入ったということだった。

しかも、彼らはレース当日の飛行機で東京に戻らなければならないらしい。ということは、宮古島には24時間程度しかいられないことになる。

そこまでして来てくれたのだ。飲みに行かなければ!

************************************
22:00
東京からわざわざ応援のために来てくれた2人と共に、再び「千客万来」へ。俺は酒は飲まなかったが、飲んでるようなテンションになってしまった。幸せだ。

全ての準備は整えた。仲間も応援してくれている。あとはやるだけ。さあ、寝よう。

スタートまであと9時間。

Friends
************************************

知久さんと梅ちゃんと別れ、22:30頃に皆愛マンションに戻ると、熊さんとScottさんが「トランジションバッグの詰め方見本」を作って待っていてくれた。本当なら、もう寝てないといけない時間なのに。優しすぎる…。

友達のありがたさと優しさに感激しっぱなしのレース前日の夜は、こうして更けていった。ちなみに、Scottさんのイビキの破壊力で眠りが浅かったのだが、それはこの際いいとしよう。

ここまで長かったような、短かったような。いよいよ、ストロングマンがはじまる。

第9話「レーススタート!」に続く

 - 宮古島トライアスロン2014