スイス出張、後半戦その3。ディアヴォレッツァでキャスパーポーズ。

      2018/08/26

キャスパーポーズ

前回「スイス出張、後半戦その2。サメダンの攻防」に戻る

 

8月21日(火)

サメダンの攻防戦からさらに数時間。

いくつかの撮影スポットを巡った俺たちは、本日の最終目的地である「ディアヴォレッツァ」に向かった。ちなみに、俺の脚はサメダンでとっくに終わっている。

ディアヴォレッツァは、エンガディン地方にある標高2,973mの山。富士山で言えば、7合目くらいの高さだ。ここでは、大規模な氷河を見ることができる。そして、ディアヴォレッツァの周辺には、4,000m級の山がゴロゴロしている。

Diavolezza

 

このディアヴォレッツァの山頂まで、麓の「ベルニナ・ディアヴォレッツァ」駅から大型ゴンドラに乗って行くことができる。

もし、麓で「さあハイキングだ!」とか言われたら本気で泣くところであった。高所恐怖症の俺だが、迷わずゴンドラに乗り込む。

山頂に到着すると、すぐに撮影は始まった。サメダンのときと同じように、同じ区間を繰り返し走り続ける俺たち。

Diavolezza_2

 

しかし身体がおかしい。ちょっと異常なくらい息が切れる。手元のGarminを見ると、心拍数が140から下がらない。

ちょっと考えればそれも当然だ。ゴンドラでピューっと来てしまったからあまり実感はないが、ここは標高約3,000mなのだ。高山病にならずに走れているだけ、まだ俺は運がいい。

 

「よし、もう一度!」

 

「今度はこっちの角度から撮るからもう一度!!」

 

撮影クルーたちは頑張っている。俺もなんとか食らいつく。それでも身体が思うように動かない。

頭がボーッとした瞬間、丸い岩に乗り上げた右足首が不安定になった。もう一度捻ったら、今度こそ折れてしまう。右足首をかばったら、逆に左足首を捻ってしまった。動けないほどではないが、右足首も左足首も痛む。

俺の表情を見たキャスパーが、「ヒロキ、どうしたんだ?」と気遣ってくれた。正直に自分の状態を話すと、撮影クルーが続行可能かどうか聞いてくる。ここでやめるわけにはいかないので、「痛み止めがあれば助かる」とだけ伝える。

痛み止めは効果てきめんだった。おかげで初日の撮影は無事に終了。全員でハイタッチし、喜び合う。

 

ものすごくホッとしながら山小屋に戻ると、お客さんがチラチラとキャスパーを見ている。なんと、彼らが持っている雑誌「St. Moritz」の表紙にキャスパーが載っているではないか。さすが我らが誇るイケメンキャスパー。ものすごく絵になっている。

表紙のキャスパー

 

パラパラと中をめくると、ドイツ語で意味は全くわからないが、キャスパーのインタビューがブチ抜きで載っている。

本家キャスパーポーズ

 

素晴らしい。キャスパーに敬意を表して、俺もやらねばならない。

 

 

「フローリアン、ちょっとそのクラウドベンチャー ピークを脱いでくれないか?」

 

「え?いいけど何するんだ?」

 

「日本で有名なポーズをやる」

 

 

 

 

腹を抱えて笑うフローリアン。知らん顔するキャスパー。

フローリアンの笑い声がこだまするディアヴォレッツァの山頂で、初日の撮影は無事に終了したのだった。

 

次回「スイス出張、後半戦その4。開放感のフローリアンポーズ」に続く

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