スイス出張、後半戦その2。サメダンの攻防。

      2018/08/26

サメダン_3

前回「スイス出張、後半戦その1。チューリッヒからエンガディンへ」に戻る

 

8月21日(火)

7時、ホテルを出発。

フローリアンと俺は、Onアスリートのジュリア・ブリースデールの車で目的地に向かう。ジュリアも、フローリアンや俺と同じく、今回の撮影でモデル役を務める。

フローリアンとジュリアの会話を聞いていると、どうやらジュリアはロンドン五輪の5,000mと10,000mに出場したオリンピアンらしい。いずれの種目も8位。今はここエンガディン地方に住み、仕事をしながら日々山でトレーニングを積んでいるそうだ。

 

 

ヤバい。ヤバいぞ。なんていうところに来てしまったんだ。

 

 

フローリアン・ノイシュヴァンダー

 

ジュリア・ブリースデール

 

ヒロキ・コマダ

 

 

なんだか名前までよわそうに見える。

フローリアンとジュリアの会話を聞きながら、内心俺は激しい焦りを感じ始めていた。この二人と並んで走るところを撮影されるわけだ。それは、世界レベルで公開処刑を受けることに他ならない。

そうこうしているうちに、俺たちは「サメダン」という場所に到着した。岩だらけのトレイルの向こうに、圧倒的なスイスアルプスが広がっている。

サメダン_1

 

「さあ、ここから先はハイキングだ!ランナーたちは走ってもいいぞ」

 

機材を準備しつつ、撮影クルーがそう言った途端、あからさまにウキウキした雰囲気を醸し出すフローリアン。当然のように走り出すジュリア。なんだかワケもわからないまま付いていく俺。

軽く会話しながら走る二人の後ろを、必死についていこうとした。しかし、ついていけたのは1kmちょっと。ぬかるみに足を取られてちょっと立ち止まっているうちに、彼らは飛ぶように行ってしまった。

彼らの背中を見送りつつ、屋久島で痛めた右足首が気になった。やはり、まだ治っていない。こんな岩がゴロゴロした道を無理して走って、また怪我を悪化させたら撮影どころではない。無理して彼らを追うのを諦め、景色を楽しみながらのんびりと撮影場所まで向かうことにした。


※ 飛ぶように走るジュリア

 

Flying back home now! 😊Ciao Schwiz.

Florian Neuschwanderさん(@runwiththeflow)がシェアした投稿 –


※ 小川を文字通り飛び越えるフローリアン

 

撮影場所は、鏡のような湖に雪山が映り込む美しい場所だった。

サメダン_2

 

それから3時間後。俺はフルマラソン1本走ったのと同じくらい疲労していた。

サメダンの荒々しいトレイルを、フローリアンとジュリアと同じペースで走るところを撮影しなければならないため、実力をはるかに超えるペースで何度も何度も同じところを走るのだ。高強度インターバルトレーニングを3時間続けた、と言えば伝わるだろうか。

そして、これがスイス政府観光局のプロジェクトだからか、撮影クルーは徹底的にこだわって撮影しているようだ。「歩幅もシンクロさせて走って!」などと注文をつけてくる。「トレイルで歩幅シンクロできるわきゃねーよな!」とフローリアンが小声で言ってくるが、何はともあれ見栄えが大事だということだろう。

 

「よーし、次の撮影スポットに行こう!」

 

ようやく満足のいく画が撮れたのか、撮影クルーが機材をしまい出した。

まだ初日の最初の撮影スポットだというのに、俺はほとほと疲れて座り込んでしまった。思わず遠くを眺める。フローリアンがニヤニヤしながらその様子を撮っていた。

サメダン_3
※ 撮影者: フローリアン・ノイシュヴァンダー

 

 

「さあ、行こうぜ兄弟!」

 

 

お、おう。脚が動かないんだけども。これはどうしたら。。。

 

次回「スイス出張、後半戦その3。ディアヴォレッツァでキャスパーポーズ」に続く

※ 撮影というものをナメていました。下の応援バナーのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ
にほんブログ村

 - On (オン)