オリヴィエの弓矢のドリル。

      2018/03/27

オリヴィエドリル_2

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先ほど山下公園を走っていると、ふと東京マラソンウィーク初日の夜を思い出した。オリヴィエと一緒に #OnFriends と走ったときのことだ。

Olivier meets #OnFriends

 

実走に入る前、オリヴィエのドリルを教わる時間があった。

 

「あまりたくさん伝えても混乱させてしまうと思うから…」

 

そう前置きをしながら話し始めたオリヴィエ。

オリヴィエドリル_1

 

「ランニングは、ある意味でウォーキングより簡単だよ」

 

「え?ちょっと待ってオリヴィエ。マジ?」

 

通訳をしている俺がいきなりオリヴィエの語りを邪魔してしまう。ランニングがウォーキングより簡単とは一体。

 

「赤ちゃんが最初に立った後、次にすることはなんだい?

じっくりとバランスをとりながら歩けるかな?違うよね。

親に向かってパタパタっと走るはずだ。

すぐ転んじゃうけど、それでもあれは『ランニング』だ。

つまり、ランニングは、僕たちの本能に根ざした動きなんだ」

 

ほほう、そうなのか。通訳しながら感心して頷く。

 

「でも、大人になった僕たちがランニングを始めようと思ったら、

ある程度、効率的な動きを学ぶのがいいと思う。

僕が今日みんなに伝えたいのは、『弓矢』の動きだ」

 

弓矢の動き。以前、俺もオリヴィエから習ったことがある。言葉で説明するのは少し難しいが、この3段階を意味している。

 

蹴り脚を真っ直ぐ伸ばしながら後ろに引く。そのとき、お尻とハムストリングスが自然と働くが、筋肉を収縮させようと無理に意識する必要は無い。

後ろに引いた蹴り脚を、今度は膝から前方に放り出す。意識する筋肉は、腸腰筋の周辺のみ。

前方に放り出した脚を、重心の真下に落とす。脚を重心の真下に落とせるように、身体を前傾させるように空中でコントロールすること。

 

①の状態を横から見ると、身体全体が引き絞った弓のようになっている。骨盤は前方に回転している。この姿勢が蹴り出し直後の空中の姿勢だ。②の状態は、引き絞った弓から矢が放たれる瞬間。膝が鏃というわけだ。それをオリヴィエは「弓矢のドリル」と表現している。

オリヴィエドリル_2

 

「いいかい?脚を重心の真下に落とすとき、

脚の筋肉だけじゃなく、できるだけ身体全体で衝撃を受け止めるんだ。

そういえば、5年前に対談させてもらったヒデヤ・ミヤヅカさんも、

それを『骨ラン』という言葉で表現していたよ。

それまで一度も話したことはなかったのに、同じことを教えていた。

すごく驚いたことをよく覚えている」

 

オリヴィエドリル_4

 

それからみんなで何度か「弓矢のドリル」を練習してから実走に移ったわけだが、オリヴィエの走りの美しさは理屈なしに訴えかけるものがあった。

オリヴィエドリル_3

 

そんなことを思い出しながら、なるべく弓矢の動きを再現しようと走った。一番意識したのは②の「矢」の部分だ。腸腰筋を働かせて脚を上方に動かすのは、ここ最近のローラー練でもずっと意識してきたことだ。腸腰筋と使って膝を振り上げ、その間に上体を前方に傾け、脚を重心の真下に落とすようにコントロールする。

それがうまくできると、スピードが非常に乗る。ただ、脚の回転が非常に上がってしまうためか、心拍数がグンと上がってしまって長続きしない。

 

「そうだよ、この方法で走ると速いけど苦しいんだ。

そんなときは、『ランナーのように走ろう』と自分に言い聞かせていたよ」

 

オリヴィエの教えてくれた動きが乱れてしまいそうになったらストップし、心拍数を落ち着けてから再開。自然とインターバルのようになる。

とりあえず納得できる動きになったとき、スピードはキロ4分を簡単に切っていた。問題は1kmくらいしかその動きを続けられないことだ。あと49日後に迫った宮古島のランは42km。

さてさて。どうしようかオリヴィエ。

白Xで夜ラン

 

次回「暗黒卿 姉弟弟子、ダークサイドからライトサイドへ」に続く

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