アイアンマン・ケアンズ挑戦記 2017 – 第1話「苦行にも楽しみにも」

      2017/06/18

佐和田の浜

 

宮古島トライアスロンを終えた俺は、そのままゴールデンウィークを宮古島で過ごした。

佐和田の浜

 

宮古そばを食べたり、宮古島なのにピザ食ったり、のんびり海に浮かんだり、宮古島のさらに離島に行ったり、ただひたすらボーッとしようと思っていたのだが、実はそういうわけにもいかなかった。

ピザ道楽

 

何故なら、スイス本社では5月中旬の新作発表会の準備の大詰めだったからだ。今までであれば、俺はそこにゲストのひとりとして行き、「あ〜、あれもこれもカッコいいな〜」と感心していればよかった。

しかし、Onジャパンが設立されて2年。世界の市場の中で日本の存在感が増していくに従って、お客さん気分ではいられなくなってきた。日本の動きが少なからず他国にも影響するという状況が生まれてきたわけだ。

当然、スイス本社から俺に対して続々と任務が飛び込んでくる。今後の売上予測や来年度の予算組みなど、重要な案件が日々メールで届く。ゴールデンウィークを終えて横浜に戻ったらどうなるか軽くビビりつつも、俺は休暇を楽しんだ。

長間浜

 

横浜に戻った俺は、スイス出張の準備を始めた。同時並行で、13日(土)-14日(日)開催の横浜トライアスロンの準備もしなければならない。そこに来日するOnアスリート、ハビエル・ゴメス・ノヤのインタビューもある。

ひとつひとつ順番にこなしている最中も、スイス本社からの依頼は続く。

 

「東京マラソンEXPOを成功させた経験をプレゼンしてくれ」

 

キャスパーからはこういう依頼が届いた。新作発表会の後、全世界のOn社員と代理店関係者に向け、1回40分のプレゼンを計4回やること。つまり、社内向けOniversityの教授役を務めること。それが任務らしい。

来年の数字の組み立てをするだけでもなかなかの仕事だ。そこにプレゼン任務が飛び込んできたわけだ。しかし、やるしかない。俺はその準備も進めた。「マラソンイベントの準備と実施について」という内容のプレゼン資料の大枠ができた頃、今度は人事部長からこういう依頼がきた。

 

「全社員の前で、日本について話してくれ。面白おかしく」

 

人前で話すことはいい。元々人見知りな方だが、もういい加減慣れた。しかし、それを英語でやるのは、俺にとってはなかなかの試練なのだ。しかもなんだ、「面白おかしく」って。ハードル上がりまくりではないか。突発的英語死したらどうしてくれる。

 

「このクソ忙しいときに、なんで直前にこんなこと言ってくるんだ!」

 

社内向けOniversityの教授役、面白おかしいプレゼン任務、これらが飛び込んできたときの俺の率直な反応はこれだった。完全にビビり、焦った。しかし、こういうときの心のコントロール方法は、ここ数年で学んできたはずだ。

慌てふためき「怖いな、やりたくないな」と思うのか、それとも前向きに「大抜擢!これはチャンス」と捉えて楽しむのか。そこにある物事は変わらないが、それに対してどう反応するかは俺次第。心持ちひとつで苦行にも楽しみにもできるはずだ。こんなことは分かっていたはずなのに、いざ新しいタイプの試練が顔を出してくると、また目が曇ってしまう。修行が足りない。

それなら、楽しむ方向で準備した方がいいに決まっている。成功すれば良し。英語死もまた良し。どちらにせよ、ネタにはなるはずだ。

プレゼン資料を作り終えた俺は、次に台本を書き上げた。暗記するまで、なるべく自然にスラスラ話せるようになるまで、ひたすら練習を繰り返す。

日本について

 

大変なのは変わらない。ただ楽しみつつ、全力を尽くすだけだ。結果は後からついてくる。

 

第2話「横浜トライアスロンのアスリートたち」に続く

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