ハセツネ30K → 17K 疾走篇 – 第9話「百式入山、天才フィニッシュ」

      2017/04/17

トシ_フライングピース

第8話「ハセツネ17Kスタート、多摩川の奔流」に戻る

 

ハセツネ17Kの号砲が鳴ると同時に、昨年に勝る勢いで飛び出していく選手たち。1列目、2列目の選手たちは特に凄まじい。トシ、頼んだぞ。

俺もヤスコも、この奔流に飲まれないように駆け出す。足元を固めるクラウドベンチャー ピークは、「ロードでも使いやすいトレイル・コンペティションシューズ」という性格を遺憾なく発揮する。ガチガチなソールではないので、クラウドサーファーに近い感覚で走ることができる。ほぼロードレースになった今回のレースでは、このフレキシブルな感触で走れるのは嬉しい。

奔流の流れに乗ってリバーティオの看板を通り過ぎる。すると、前方にスマホを構えたカズの姿が見えた。よし、いい位置だ。

選手の流れをせき止めないよう、カズのいる左側に寄っていく。そして、カズの目の前で「#お前のハートにバキューン」を繰り出す。昨年から自らに課している「1レース1バキューン」。そしてこれが、今シーズン初バキューン。

お前のハートにバキューンin武蔵五日市

 

リバーティオを出てすぐに現れる、そこそこの急坂をペースを落とさずに走る。早くも心臓が爆発しそうだ。周りの選手たちのペースが落ちないので、ここは食らいついていく。

昨年は1km地点あたりでヤスコにしれっと抜かされたが、今年はまだ抜かれていない。しめしめ、と思っていると1.5km地点あたりで強い気配を背後に感じた。

 

「ひろきさーん!がんばってー!」

 

ニコニコしながら抜いていくヤスコ。なんかえらく楽しそうだ。いいことだ。そして、今年は俺をちゃんと認識しつつ抜いている。それなら許す。

しばらくは彼女の背中が視界に収まるように走る。それでも地力の違いで徐々に離されていく。今年も100位以内は固いだろう。

ヤスコニコニコラン

 

昨年のことを思い出しながら走る。このコースは、トレイル入口まで10kmがロード。昨年は8km地点で渋滞に遭遇し、30分ほど待ってからトレイルに入ったのだった。

今のペースはキロ5分程度。渋滞をなるべく回避するためにも、なるべくこのペースでいきたいところだが、そうはさせじと急坂が立ちはだかる。一気にスピードが落ち、ハアハアと息が切れてくる。

その間、「駒田さん、ファイトー!」「ブログ読んでまーす!」「百式さーん!」と声をかけて抜いてくれる人が何人もいた。去年はそんなことはなかったのだが、今年は少し様子が違うようだ。トレイルの方面でも、少しずつOnの認知度が上がっているようで嬉しい。

ただ、ここでもう一度はっきりさせておきたい。百式はモビルスーツの名前であって人の名前ではない。

%e7%99%be%e5%bc%8f

 

ハアハアゼエゼエ息を切らしながら登る。おかしい、そろそろ渋滞に出くわす頃合いなのに。こんなに長かったか?

どんどんペースが落ち、「こりゃ歩いても同じかな」と思う頃、なんと本来のトレイル入口にたどり着いてしまった。手元のTIMEXをチラリと確認する。9時37分、スタートから1時間7分。随分ペースが落ちていたことになる。

 

「もう少しで入山峠ですよ〜!」

 

上の方からスタッフの声が聞こえてくる。そして、ようやく渋滞が見えてきた。

ハセツネ17K渋滞

 

息がすっかり上がっていたので、この渋滞はむしろウェルカム。ゆっくり呼吸を整える。ただ、立ち止まった途端ボタボタ汗が落ちてくる。

ウェザージャケットの下に着ているクライマシャツは吸汗性・速乾性に優れているのだが、ここまでダラダラに汗をかくと、さすがにその性能も追いつきづらい。

汗が引いてきた頃、今度は少し寒さを感じてきた。このまま身体を冷やしてしまうといけないので、ウェザージャケットのジッパーを一番上まで引き上げる。ついでにフードもかぶってみる。どうみても忍びの者。何かがおかしい。

忍びの者

 

「ここからトレイルでーす!!」

 

スタッフの声が聞こえる。トレイルに入る寸前、もはやお馴染みとなったPAIL TOILETが見えた。しかし、今回は距離が短いこともあり、利用する人はほとんどいない。きっと爽やかな香気すら放っていることだろう。

入山峠の山男の気迫

 

渋滞で20分ほど費やし、現在10時。スタートから1時間半。俺のハセツネ17Kはここからが後半戦。

ただ、この時点で、もうトップ選手たちは続々とフィニッシュしていたらしい。ちなみに、トシもとっくにフィニッシュ。

天才トシ、フィニッシュタイム1時間18分。バケモノか。

トシ_フライングピース
※ トシの得意ポーズ「フライングピース」

トシフィニッシュ_1
※ まさに飛ぶようにフィニッシュラインへ

 

第10話「怒涛のコースミス、恒例のゴールスプリント」に続く

※ トシ、カッコええ。応援バナーのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ
にほんブログ村

 - ハセツネ2017