ハセツネ30K → 17K 疾走篇 – 第4話「下田からハマ、そして武蔵五日市へ」

   

まどか画伯作_2

第3話「下田ンディズム」に戻る

 

3月30日、下田旅行2日目の夜。

多々戸浜で「下田ンディズム」(命名: まどか) となった俺は、ダンディズム的雰囲気を色濃く漂わせるカラオケバー「アトランティス」に舞い戻った。

アトランティスは相変わらずひとりも客がいない。2人だけのリサイタル、今夜も開催。

一発目はまどかによるWink「愛が止まらない」。謎のダンスも織り交ぜつつ、なかなか笑いの完成度が高い。結果は91点。昨晩の俺の氷室京介「Kiss me」にあと1点まで迫ってきた。これは侮れん。

Wink愛が止まらない

 

俺としても、90点を超える何かを歌わねば。俺の選曲は、Mr. Children 「innocent world」。気合十分で舞台に躍り出る。客席を振り向くと、まどかが立ち上がって後ろの方に移動していく。トイレにでも行くのか。

しかし、奴の動きは予想を超えていた。

俺の視界に細かく入るよう、パントマイムらしきものを始めたのだ。壁の向こうに沈み込むように徐々に消えていく。エスカレーターで降りていく動きだろうか。

エスカレーター的パントマイム

 

なんだなんだ…。奴は何がしたいんだ……。

 

エスカレーターで壁の向こうに消えたと思うと、手だけが上に飛び出た。手が犬の形を作る。何やら吠えている。

 

ダメだ、innocent worldに集中できねぇ。

 

歌いながらパントマイマーに近づいていくと、犬だったものが突如2匹のきつねに変化した。

きつね的パントマイム

 

それ、パントマイムっていうか影絵のやつ。

 

どっちだ。何がしてぇんだ。

 

いずれにせよ、クオリティがことのほか低い。そんなものをサビに入ろうとする俺の視界の端でチラチラされるものだからたまらない。「くっ」と含み笑いがマイクに拾われた。こうして、俺の「innocent world」は、89点という微妙な結果に終わった。

もう点を獲りにいくのはやめだ。奴が邪魔をしてくるなら、邪魔を吹き飛ばす勢いが必要だ。次の選曲は布袋寅泰「スリル」。エガちゃんの登場シーンで使われるおなじみのアレだ。氷室を歌ったら布袋。自然な流れだろう。

なるべく布袋の歌い方に寄せるべく、全神経を集中させる。まどかがまたしてもクオリティの低い何かを向こうの方でやろうとしていたが、布袋を憑依させようとしている俺には通じない。

パントマイム返し

 

その結果、90点

 

なんでだ。。あんなので。。。

 

2日目夜点数

 

こうして、二泊三日の結婚1周年旅行は平和に過ぎていき、俺たちは踊り子号で横浜に戻った。

今回の下田の旅は、不思議な経験であった。子供の頃に好きで、しかしほとんど忘れ去っていた場所が、どこか今の自分に通じているように思えた。伊豆は自分にとって思い出の場所なのだろう。忘れていたのが不思議なくらいだ。30年近くも変わらずにそこにあり続け、迎え入れてくれたことが嬉しかった。そこにまどかを連れて行けたのは、やはり不思議な巡り合わせだ。

まどか画伯作_1
※ まどか画伯作「多々戸浜の下田ンディズム」

 

これから先の何十年かの人生を妻や仲間と過ごしていく中で、そういう「思い出の場所」は増えていくはずだ。たとえば、宮古島やケアンズはそういう場所になっている。

そういう場所がこれから先も変わらずにそこにあるとは限らないし、自分たちが同じでいられる保証もない。この数年間はそれを痛感してきた。それでも、願わくば変わらないでいて欲しいと思えるものが、この1年でできたことが何よりも嬉しい。それを当たり前と思わずに感謝し、大事にしようと思う。

まどか画伯作_2
※ まどか画伯作「パントマイマーまどか」

 

さて、一晩眠ったら、明日からはハセツネ30Kの旅、ふたたび。

舞台は、これまた思い出の地になりつつある、武蔵五日市

ハセツネ装備

 

第5話「厳寒の武蔵五日市」に続く

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