ハセツネ30K → 17K 疾走篇 – 第2話「ホテルジャパン下田」

      2017/04/04

ポセイドン

第1話「ハマのダンディズム、下田へ」に戻る

 

伊豆急下田駅からタクシーで15分ほど行ったところに、懐かしの「ホテルジャパン下田」はあった。 確かに、こんな感じの場所だった気がする。

ホテルジャパン下田_1

 

しかし、エントランスから中に入った瞬間、タイムスリップしたような錯覚に陥った。

こんな感じの場所だったような気がする、どころの話ではない。記憶の奥底にあったものと寸分違わない場所がそこにあった。30年近く前に来たときと全く一緒に見えるとは、一体どれほど丁寧にメンテナンスをしているのだろう。

ホテルジャパン下田_2

 

不思議な感覚のまま、館内を散策する。プールも全く変わることなく、そこにあった。屋外プールはまだ冷たく、誰も使う人はいない。それでも、藻やゴミなどに汚されることなく、綺麗な水をたたえている。

ホテルジャパン下田_4

 

屋外プールから外に目を向けると、プライベートビーチの多々戸浜が見える。宮古島や新島、あるいは勝浦に匹敵するような美しさだ。かなり波は高く、サーファーが数メートルおきに浮かんでいるのが見える。絶好のサーフスポットなのだろう。ハマのダンディズムを名乗るからには、サーフィンも嗜めるようになっておきたいものだ。

ホテルジャパン下田_3

 

しばし下田の海の美しさに見惚れた後、館内散策を継続する。すると、目を疑う文字を見つけた。

 

「POSEIDON」

 

カジノ・ポセイドン…。ポセイドンの出番、あったのね……。

30年近く前の記憶が徐々に蘇ってくる。そう言えば、ここに来るたび、夜な夜な父親にせがんで連れてきてもらったのだ。今の今まですっかり忘れていた。

ポセイドン

 

カジノとは言っても、もちろん現金を賭けるわけではない。交換用チップを購入し、それを使って勝負する、いわば「擬似カジノ」だ。それでも、ルーレットの回る音やポーカーに興じる客の熱気など、子供の俺にとっては非常に刺激的だった。今、俺が賭け事に全く興味がないのが不思議なくらい、当時はこの「カジノ・ポセイドン」にのめり込んだ。

まさかそれから30年後、自ら三又の銛を持って海に飛び込みポセイドンを名乗ることになるとは。俺の人生は、まるで壮大でアホな何かに導かれているように思えてしまう。

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しかし、残念なことに、「カジノ・ポセイドン」はもうやっていないらしい。夏のハイシーズンのみの営業なのかと思いきや、どうもそうではなさそうだ。入口の扉は堅く閉ざされ、館内案内図からも消えている。

30年近く前と全く変わっていないように見えたが、細かいところでやはり変化はあるのだ。せめて、ポセイドンの熱い魂は俺が引き継いでいこうとゆるく決心したりしなかったりする。

少し悲しい気持ちにはなったが、悪いことばかりではない。ポセイドンの隣のカラオケバー「ATLANTIS」は今もまだ営業しているらしい。

「POSEIDON」と「ATLANTIS」…なんという海推しであろうか。ポセイドン心が揺さぶられるのを感じる。子供時代はカラオケに全く興味がなかったのだが、両親や祖母が遊びに行っていた記憶はある。夜だけの営業のようなので、あとで必ず訪問しようと決意する。

館内散策をしていると、チェックインできる時間になっていた。オーシャンビューの部屋は広々としており、実にリラックスできそうだ。かつて名勝負を演じたカサブランカ猫屋敷とは一線を画する趣がある。

ホテルジャパン下田_5

ホテルジャパン下田_6

 

ホテル内のレストランで1周年ディナーを楽しんだ俺たちは、満を持してアトランティスに向かった。

アトランティスは昭和の香りを残すノスタルジックな空間。まさにカラオケバーという雰囲気だ。スタンドマイクを装備したステージが、店内真ん中にドーンと広がっている。

しかし、あまりにも広い。それも当然だ。客は俺とまどかの2人だけなのだ。同じようなことが、以前かんぽの宿 勝浦でもあった気がする。

アトランティス内

 

果てしなく広々とした、昭和の雰囲気を色濃く残すステージと客席。ならば、その雰囲気に合わせた選曲をしよう。すかさずステージに躍り出たまどかは、中森明菜の「Desire」を大きな振り付けで歌い上げる。

Desireのまどか

 

小癪な。なかなかやるではないか。俺は負けじと氷室京介的な動きで対抗する。こんなこともあろうかと、氷室の動きをYouTubeで繰り返し観察してきたのだ。

上半身はあくまでスピーディーかつダイナミックに。下半身は根の生えたような猫足立ちをベースに。どうだ、シャッタースピードを超えるこのスピードは。

ヒムロック

 

俺の氷室京介「Kiss Me」は92点。ホテルジャパン歴代2位の好成績を収めた。勝った。

勝利

 

たった2人で広大なスペースを使い倒し、汗だくになったところで温泉へ。

1周年旅行は、いつもの流れで進んでゆく。

 

第3話「下田ンディズム」に続く

♪ホゲ〜♪
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