ハセツネ観戦記 2017 – 最終話「殿堂入り、スター誕生」

   

激辛タンタン麺チャレンジ

第8話「大瀬打ち上げ、カズトシ行き倒れ」に戻る

 

ヒットマン巻き添えの一般人とは別に、もうひとりいたはずだ。彼女も巻き添えになってしまったのだろうか。

 

「あ、おはようございまーす」

 

倒れ伏した二人の男を尻目に、ヤスコは爽やかに歯を磨いていた。俺と同様、運良く空いた布団を女子部屋の中で見つけたらしい。そう説明した彼女の表情は、朝日に輝いていた。さすが、全世界のOn社員の間で、「姫」の名をほしいままにするだけのことはある。

爽やかな姫とドロドロの二人と共に、五日市会館に移動。これから表彰式だ。

ヒットマンと巻き添えの一般人

 

2017年10月9日(日) 9時。快晴の中、表彰式。

優勝した上田瑠偉選手をはじめとした選手たちの勇姿を見上げる。しかし、視界の端がキラキラ光っているのが気になる。太陽拳を無差別に放つ漢、HOKA 安藤師。それは置いといて、選手の皆さん、おめでとう。

ハセツネ2017表彰式

 

表彰式を見届け、俺たちは撤収にとりかかった。ブースには相変わらず「On新メンバー募集中!!!」のビラが踊っている。

ヤスコチラシ

 

今回のブース出展では、クラウドベンチャークラウドベンチャー ピークの試し履きがメインのはずだった。しかし、姫の工作により、そんなことはもう誰も覚えていない。むしろ、「On新メンバー募集中!!!」の方が波紋を広げていた。

その波紋はお隣さん、アシックスにも届いていた。「斬新ですね」「うちもやってみようかなw」とやけに好評だ。そのアシックスブースには、去年俺の命を救ってくれた百式生みの親」ひろみさんがきていた。リクルートチャンス。

アシックスチームとリクルートチャンス
※ Photo by 「百式生みの親」澤田ひろみ

 

最後のリクルートチャンスをモノにした俺たちは、俺たちの大瀬と共に会場を後にした。目指すはハセツネ御用達の店「音羽鮨」。打ち上げ第二弾というわけだ。

昨晩の「激辛タンタン麺」との攻防については、油屋旅館の打ち上げ第一弾で話をしていた。カズが全身から汗を噴き出した一方、俺が一滴も汗が出なくなって真っ青になった理由を、経験豊富な大瀬は「ショックですね。ショック状態です」と看破していた。

俺のタンタン麺史上最高クラスにうまかったわけだが、衝撃もまたトップクラス。これは体調が万全のときでなければ食べられない。だから、今はやめておいた方がいい。俺もカズもビビって手を出せない。そこで俺は、音羽鮨の隠れた名作である餃子を2枚 (10個) と白米を注文し、自作の「コマセット」を作り上げた。

音羽鮨の餃子

 

しかし、大瀬はレース直後だというのに、迷わず激辛タンタン麺にいった。レユニオンを棒に振ってしまうのではないかと心配する。ヤスコも同じく激辛タンタン麺を選んだ。大丈夫か、トイレを終の住処とする姫とか見たくないぞ。

激辛タンタン麺によって今季絶望が危ぶまれた大瀬だったが、どうやら彼は足腰だけでなく胃まで強いようだ。大汗をかきながら「うまいっすね、これうまいっすね」と言い、スープまで全部飲み干してしまった。ちなみに、ヤスコは辛さのあまり涙を流していた。期待通り。

激辛タンタン麺チャレンジ

 

12時半、再会を約束し、俺たちは大瀬と別れた。楽しかったハセツネ応援 & リクルートの旅も終わりを告げる。

「応募あるといいですね〜」「応募なかったら俺もヤスコも涙目だな」などと言いつつ、カズ号でハマに向かうOnジャパン。もしかしたら早速応募があるかも知れない。iPhoneでメールやFacebookをチェックしてみる。

 

 

「あっ!!!」

 

 

そうだった。この男がいた。気配消されすぎてすっかり忘れてた。

 

ベーブルース級

 

「予告DNF」以降、杳として行方の知れなかった彼は、予告通り本当にDNFをキメていた。

予告DNFをして本当にDNFするなんて。予告ホームランのベーブルース、予告DNFの秋元。殿堂入りだ。「勝手にマン・オブ・ザ・イヤー 2017」最右翼だ。

 

「スター誕生だな」

「そうですねww」

 

こうしてさらに盛り上がりつつ、俺たちはハマに帰ったのだった。出場するのも楽しいし、応援もまた楽しい。

また次のレースで会うのが楽しみだ。みんなと。特にこの漢と。

殿堂入りの男
※ 殿堂入りの漢、予告DNFの秋元氏。

 

 

<ハセツネ挑戦記 2017、完>

※ 読んでいただいた方、ありがとうございました。参戦した全ての選手に敬意を表しつつ、下の応援バナーのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ
にほんブログ村

 - ハセツネ2017