ハセツネ挑戦記 2016 – 第6話「ハセツネ30Kスタート」

      2016/12/23

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第5話「トレイルの洗礼、山男たちの気迫」に戻る

 

2016年4月3日(日) 8:00、ハセツネ30Kスタート30分前。

 

「駒田さん、ヤスコさん!」

 

バイクの装備に身を固めたGoさん恵子さんが、俺たちを見つけて声をかけてくれた。奥多摩エリアは高倉家のお膝元。いつもこのあたりで練習しているのは知っているが、わざわざ応援のために駆けつけてくれたという。

 

「Goさん、恵子さん…うえっぷ」

 

感動のあまり涙が出るかと思ったら、出てきたのはえずきだった。感動を邪魔するな、PAIL TOILETめ。

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Goさん、恵子さんと一緒に写真を撮り、俺たちはスタートラインへ向かう。

実は、今回俺たちは主催者から招待してもらっている。俺のゼッケン番号は30、ヤスコは18。いずれも招待選手を意味するグリーンゼッケンだ。ヤスコはともかく、俺が招待選手とは。最遅招待選手になるのは請け合いだが、いい経験をさせていただいていると思い、スタートライン最前列に並ぶ。

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ハセツネ30Kのスタートラインは道幅がとても狭い。5-6人も横に並べば、結構ギュウギュウになってしまう。スタートと同時に、この狭い道を約1,700人が一斉に走るわけだ。

 

「ヒロキさん、このあたりの選手はスタート直後、みんなダッシュします」

ほうほう。

 

「なので、キロ4分で最初の1kmいってください。じゃないと、巻き込まれて転びます」

キロ4…!水やら補給食やらを詰めたザックが重いのだが…。

 

「1km耐えて、それから道の脇に避ければなんとかなります」

「わ、わかった…。轢かれないようにする…」

 

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次第に高まる緊張感。残り10秒から始まるカウントダウン。

手元のTIMEXのスタートボタンに指をかけ、気持ち前傾姿勢を取る。最初の1kmだけ頑張れば轢かれない。ならばそこに全てを賭けよう。ヤスコを引っ張り、切り離し、その後は知らん。

 

「2……1……スタート!」

 

周囲が一気に動き出す。俺も飛び出す。ヤスコは俺の真後ろに位置取る。

直後、俺の真後ろから大きな音がした。一瞬振り向くと、誰か転倒したようだ。いきなりここで?慌ててスピードを上げる。ザックが重いとか言っていられない。

スタート直後の割に、意外と走れている。周りの選手たちと速度は変わらない。今だけなのは知っているが、とりあえず気分はいい。ヤスコの気配は後ろに感じる。このまま1km、キッチリ引っ張る。

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「あっ!駒田さん頑張ってーー!!」

 

沿道からGoさんと恵子さんの声が聞こえる。反射的に「#お前のハートにバキューン」を繰り出す。1レース1バキューン。これでこのレースの目標の一つは果たした。


※ Goさん撮影動画、25秒すぎくらいにバキューン。

 

しかし気は抜けない。まだ道幅は狭い。早くも息が切れるが、とりあえず1km。徐々に広くなる道幅。スタートから約4分。ここまでくれば大丈夫だろう。

スッと前に出るヤスコの背中を見届け、俺の魂を連れて行けと願いつつ、俺は奥多摩の集団内へと沈んでいったのだった…。

 

第7話「ハセツネ30K大渋滞」に続く

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