涙のゲラ、前へ。

      2017/10/04

Team Run Japan

前回「道が少し拓けたとき」に戻る

 

それから時は過ぎて2017年5月。世界中のOnの仲間たちにひとつ宣言をしてスイス出張から戻った俺は、打ち上げと称してまどかとカラオケに繰り出した。

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好きな歌をいくつか歌い、「次は何にしようかな」と見ていたとき、ふと目に止まった平井堅の歌。

 

「君の鼓動は君にしか鳴らせない」

 

前に結構好きだったドラマの主題歌だった曲だ。なんとなく選曲して歌ってみる。画面に流れていく歌詞に沿って普通に歌っていく。

 

思い出の使い道は
失くした輝きを嘆くものじゃなく
そいつと手を組んで
もう一度這い上がり
心震わすもの

 

あれれ。これはアレか?そう思った途端、声が震える。

 

失ってみなきゃ
取り戻せないだろう
涙の重さ知る君こそが……

 

しまった。これはあかんやつだ。ど真ん中にズバーンときた。

 

「おふぅ。。。」

「どした?」

 

そう言って笑うまどかを鼻水を流しながら睨む。

 

「う、歌えん。。。」

 

失ったものはあった。明るかったあの場所はもう無い。でも、その思い出は、それを使っていつまでも嘆くためのものではないはずだ。なのにアッサリ泣いている俺って一体…。

 

「博紀は涙の『ゲラ』だからな〜w」

 

俺をからかい続けるまどかを見て、どこか腑に落ちる。人の心とのつながり、俺にとっての家、俺はどうやらこうして取り戻していたようだ。それに、今は打ち込める仕事に仲間たちだっている。

 

「うるへー!いいものはいいんだ!!」

 

そう考えると嬉しくてまた少し鼻水が出た。俺はもうきっと大丈夫、どこまでだってイケる。

だから、これからは前へ。

Team Run Japan

 

次回「『廃墟』から『涙のゲラ、前へ』まで書き終えて」に続く

※ そんなわけで今日も楽しくやってます。読んでいただきありがとうございました。
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