On 新型クラウドと初代クラウドの違いについて。

      2017/12/07

新型クラウド_初代クラウド_2

前回「12月2日、iro-hanaかふぇ食堂 Onランニングイベント」に戻る

 

11月2日に発売された「新型クラウド」は、パッと見初代クラウドとほとんど見分けがつかない。名作の良さを踏襲しつつアップデートしたのだから、見分けがつきにくいのは当然かも知れない。下の画像で判別できる人がいれば、かなりのOnフリークだ。
新型クラウド_初代クラウド_1
※ ちなみに正解は左が初代、右が新型。

 

新型クラウドの発売以来、初代と新型の違いを聞かれることが増えてきた。細かい違いを挙げればキリがないのだが、この際、初代と新型の違いを一気に列挙してみようと思う。

 

—————————-

1. ヒールストラップの変更

新型クラウド_初代クラウド_2
※ 上が初代、下が新型。

 

初代クラウドのかかと部分には、目立つヒールストラップがあしらわれていた。これがデザイン的に大きなアクセントになっていた。

新型クラウド_初代クラウド_3

「これってなんのためにあるんですか?」と聞かれた回数は数え切れない。ただの飾りでもなければ、指にひっかけてぶらぶらさせて持ち運ぶためのものでもない。これは、走行時の踵をホールドし、安定性を高めるために存在している。ただし、よほどのエリートランナーでもない限り、その存在を意識できることはないだろう。

一方、新型クラウドでは、この目立つヒールストラップが無くなっているように見える。

新型クラウド_初代クラウド_4

これは、無くなったのではなく、埋め込まれているのだ。これにより、踵のホールド感は飛躍的に高まっている。そして、シューズ表面には光を反射するリフレクターが備え付けられた。夜走るときの被視認性も高まったことになる。

 

2. ソール形状の変更

新型クラウド_初代クラウド_5
※ 左が初代、右が新型。

 

初代と新型の最大の違いは、ソールのCloudTec®の変更にある。

初代クラウドのソールには、柔らかい感触のEVAに一部ラバーが貼られていた。このラバーは、耐摩耗性を高めることが目的だった。一方、新型クラウドのソールは、EVAをベースにしつつラバーの比率が高まっている。これにより、耐摩耗性はさらに向上し、しかも弾むような感触が高まった。

ラバー比率が高まったことによって、新型クラウドは初代より少し重くなっている。初代クラウドは198g (メンズ 26.5cm)だったが、新型クラウドは230g (メンズ 26.5cm)になっている。

この変更によって、走行感覚は随分と変わった。初代クラウドは、フワッとした軽快な走行感が楽しい。新型クラウドは、初代に比べるとポンポンと弾むような感触になっている。どちらが優れているとは言えない。好みによる。

ソールの変更点はそれだけではない。初代クラウドの最大の弱点にして「Onあるある」の筆頭に数えられた「石が挟まる問題」は新型でほぼ解決した。

新型クラウド_初代クラウド_6

初代で石が挟まった理由は、CloudTec®部分の溝の彫り方にあった。初代は、垂直に掘られている。そのため、小石が挟まりやすく、一度挟まった小石は外れてくれなかったのだ。

新型クラウド_初代クラウド_7

一方、これが新型クラウドだ。一目瞭然。V字型に溝が掘られているため、そもそも石が挟まりにくい。そして、挟まったとしても外れやすい。小石だらけの京都御所を走ったが、ほとんど挟まらなかった。絶対に挟まらない、とまでは言えないのだが、劇的な改善ではある。

 

3. インソールの変更

新型クラウド_初代クラウド_8
※ 左が初代、右が新型。

 

初代クラウドのインソールはEVA製。一方、新型クラウドのインソールは、EVAとメモリーフォームを組み合わせたハイブリッドだ。

新型クラウド_初代クラウド_9

初代クラウドのインソールも、立体成型で良い物だ。ただ、新型クラウドのインソールはより素晴らしい。

新型クラウド_初代クラウド_10

この画像で言えば、ネイビーの部分がEVAで、白い部分がメモリーフォームだ。この異素材を組み合わせたインソールは、クラウドフラッシュで初めて採用された。クラウドフラッシュのことをコンセプトカーに例えたことがある。そのとき、「クラウドフラッシュに盛り込まれた技術や素材は、将来のOnに用いられることになるだろう」と書いたが、新型クラウドでそれが実現したというわけだ。

新型クラウド_初代クラウド_11

メモリーフォームは、まるで低反発枕のように、その人の体格や重心のかけ方によって沈み込み方が変化する。その人の個性を生かしたクッションを生み出してくれるのだ。

上で述べたように、新型クラウドのソールはラバー比率が高まっており、それだけだと初代に比べると硬さが感じられる。しかし、このインソールのおかげで硬くなっているとはあまり感じない。

 

4. ヒール形状の変更

新型クラウド_初代クラウド_12

上の画像を見てもらうと、左の新型クラウドの方が背が高い。ヒール部分が上に延長されている。これにより、より踵のホールド感が高まった。ただ、これで「初代よりやや窮屈になったかな」と言われることも増えた。これも、どちらが好みかによる。

 

5. 前足部の補強材の変更

初代クラウドの前足部の補強材は、アッパーに糊で貼り付けられていた。これは、水に弱い構造であった。雨などで濡れた後、補強材を貼り付けている糊が弱くなり、浮いてきてしまうことがあったのだ。

新型クラウド_初代クラウド_15

一方、新型クラウドの補強材は、熱圧着加工されている。これで、浮いてしまったり剥がれたりしてしまうことはなくなった。

新型クラウド_初代クラウド_16

 

6. ゴム紐先端部分の処理の変更

何を言っているのかわからないかも知れない。ここまでくるとマニアの域だ。

初代クラウドのゴム紐の先端には、ビニール製のスリーブが付いていた。これは、何度も強く引っ張ると外れてしまうことがあった。ゴム紐のままフィット感を高める裏ワザを紹介したことがあるが、そのワザを何度も使っていると、たまに先端のスリーブが取れてしまうというフィードバックがあった。

新型クラウド_初代クラウド_13

一方、新型クラウドのゴム紐の先端は、スリーブが熱処理で取り付けられている。つまり、ちょっとやそっとでは取れたりしない。ものすごく細かい点だが、Onのプレミアム感をより高める変更になっている。

新型クラウド_初代クラウド_14

 

7. 価格の変更

初代クラウドは、12,800円 (税別)。新型クラウドは、13,800円 (税別)。新型になるにあたっての諸々の変更により、1,000円アップしている。

—————————-

 

変更点をざっと挙げただけで、こんな感じになっている。新型を発売するにあたっては、初代の良さを残しつつ全てをアップデートしようとしたわけだが、初代の方が好みに合うという人はいると思う。

初代は全体的にポップなデザインで、走行感は優しく軽快。新型は洗練されたデザインで、走行感はややソリッド。パッと見はほとんど見分けがつかないと最初に言ったが、違いを意識すると相当雰囲気が変わっている。そして、走り心地は別物と言っていい。

Onの名を世に広めた名作、初代クラウド。その良さを残しつつ、より進化させた新型クラウド。正直に言えば、俺はどちらも好きだ。

近いうち、初代と新型を履き比べるような試し履きイベントもやってみようと思う。

 

次回「12月23日、Victoria Run on clouds. 佐野と田村と俺」に続く

※ やたらマニアックな記事になってしまいましたが、下の応援バナーのクリックをお願いします。
にほんブログ村 その他スポーツブログ トライアスロンへ
にほんブログ村

 - On (オン)