ランナーズハイに挑戦?

      2016/12/11

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前回「ランニングシューズの選び方。最新のバイオメカニクスの結論」に戻る

以前、「On クラウドフロー、ランナーズハイへの近道」という記事で、オリヴィエやスポーツサイエンティストたちが大真面目に考えた「ランナーズハイへの近道」を紹介した。

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すると、以下のようなリアクションが寄せられた。

「さすがの私も、ここまでの境地に至れる自信がありませんww」(河原勇人氏 談)

「なぜだろう…『よしっ!やってみよう\(^o^)/』と思えないのは?どうしてだろう………」(鈴木まさみ氏 談)

「それ近道じゃなくねぇ?」という声が非常に多かった。問題は、やはり「ステップ1」であろう。改めて、問題のステップ1を以下に記す。

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・ステップ1 – READY

「ハイ」になるため、「ロー」から始めよう。

<1日前: 苦しみに耐えよう>

ランナーズハイを得たい日の前日、激しいワークアウトを行おう。それによって、筋肉の回復を促す神経伝達物質を活性化させ、次の日のランニングに備えるのだ。

<早いスタート、冷たいスタート>

よく眠り、ランナーズハイ当日。起床直後がポイントとなる。なぜなら、起床直後は内在性カンナビノイドの分泌レベルは通常時の3倍だからだ。そして、冷たいシャワーを浴びることで、その分泌レベルはより高まる。1分の冷たいシャワーで十分。

<大きく叫ぼう>

ストレスホルモンは、ランナーズハイを生み出すのに一役買う。そこで、あなたの身体を少し騙し、ストレスホルモンを作り出してみよう。大きく息を吸って、1分間叫ぶのだ。
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これを実行した人は、まだ一人しか知らない。もはやお馴染み、最速不動産王・遠藤啓介である。しかし、「1分冷たいシャワーを浴びてみました」とうつむきがちに呟いた彼の表情は読み取れなかった。

正直気は全く乗らないが、俺もこれをやらなければなるまい。とりあえず、ステップ0としてクラウドフローは用意した。

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ステップ1の第一段階「1日前: 苦しみに耐えよう」も実施した。5kmの全力ラン、1時間集中してウェイトトレーニング、仕上げに30分スイム。特にウェイトトレーニングは、筋肉が引きちぎれるのではないかというところまで追い込んだ。

そして当日。朝早く起きて走った…というわけではない。まずは朝早く起き、拳生会・新百合ヶ丘支部に指導に行ってきた。基本的な指導を行って昼過ぎに戻り、食事をして昼寝する。「起床直後に3倍」というのは、昼寝からの起床直後にも適用されるのであろうか。多分無理だろう。

1時間後、昼寝からのったり目覚める。「内在性カンナビノイド…出てるのだろうか……」とうっすらした疑念を持ちつつ、冷たいシャワーを浴びようと考える。ただ、どうしても風呂場に足が向かない。一瞬だけ水を浴びただけでもえらいことになりそうだ。それなのに、それを1分も。遠藤さん、よくやったな…。

「ま、まあ一応起床直後だしね…3倍だしね……」と自分に言い訳をしながら、クラウドフローに履き替えて外にでる。この時点でステップをひとつ飛ばしている。念のため、エレベーターの中で鋭く気合一閃させてみたが、1分間も叫び続けるのは至難の技である。ここでもうひとつステップを飛ばす。

ステップ1の3段階のうち、早くも2段階飛ばすというナメた姿勢を見せつつ、霧雨の降る横浜の街に飛び出す。

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ステップ2では確か、「より人の少ない、どこかヘンなところを走ろう」ということだった。日常と非日常の境目のようなところを。

霧雨でけぶる横浜の街を徘徊し、俺は大桟橋にたどり着いた。雨の大桟橋、なかなかの非日常感ではないか…と思ったのは間違いだった。そこら中に相合傘のカップルがひしめいている。そこをドスドス駆け巡る大男。彼らにとっての非日常を演出してしまっているような気がする。

しかし、俺はそこでふと気がついた。大桟橋の中に、青い光に満ちたエリアがあることを。すかさずそこに飛び込む。そこはまさに非日常。海の底かと思うような真っ青な空間が広がっている。平衡感覚がゆさぶられるような景色だ。青い光の中をダッシュ。いいぞ、これはまさしく境目だ。

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大桟橋を離脱し、次に俺は山下公園に向かった。ここも予想通りデートを楽しむ民ばかりであった。

心を無にして走っていると、スッと俺を抜くランナーがいた。背の高い外国人だ。これはいいペースメーカーだと思い、彼と同じペースでついていくと、彼はふっとペースを緩め、俺の左隣に並んでこちらを見た。ついニヤリと笑うと、向こうは爽やかにキラリと笑った。

それが合図となり、二人とも一気にペースを上げる。クラウドフローの一瞬「フワッ」とした直後の反発力が実に気持ち良い。とても喋れないくらいのスピードでグングン走りながら、お互いにまた顔を見合わせ、ニヤリ/キラリと笑う。これはあれだ、ステップ2「もう…喋れない……」のルールに則っているのではないだろうか。

外国人の彼と500mくらい全力ダッシュ合戦を繰り広げ、別れ際に思い切りハイタッチをしてまた一人になる。これはいい非日常体験だった。あの500mは疲れを感じなかったので、「プチランナーズハイということにしておこう」とひとり頷く。

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500mダッシュで心拍数が上がり切ってしまったので、のんびりとジョグをする。すると、横をシクロポリタンがスイーッと通り過ぎる。横浜には、この手の自転車タクシーがたくさん走っているのだ。

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「これはまたもやいいチャンス」と思い、すかさずダッシュし一気にシクロポリタンを抜く。自転車を漕いでいるお兄さんが「おおっ!?」と驚いてくれるのが楽しい。そのままグングンスピードを上げ、曲がり角を直角に曲がる。

視界から彼が消えた途端、心臓が爆発しそうになり超スロースピードに落ちる。のたのたジョグで心拍数を整えていると、お兄さんが「ぷーん」という顔で俺を抜いていった。抜かれざま、顔を見合わせて笑い合う。

非日常というか、結局いつもの気ままなランニングになってしまった。でも、こういうのが楽しい。プチランナーズハイを味わえたことだし、今回はこれでよしとしておこう。

#OnARunnersHigh

次回「On クラウドレーサー、世界200以上の表彰台を飾ったシューズ」に続く

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