ボンフツという荒行、その2。

   

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「ヒロキ、今年も君と一緒に働けて嬉しかったよ」

 

「ありがとう、キャスパー」

 

「年末年始、ゆっくり休んでくれ。

 

間違っても 10,800パンチとかクレイジーなこと しちゃダメだぞ 😉 」

 

2015年の「ボンフツ10,800本正拳突き」は、キャスパーをはじめとしたスイスチームの一部に「アホな行」として認識されたようだった。

俺としても、もう10,800本とかやりたくない。1本1本、丁寧に正拳を10,800本突くと、腹筋・背筋・肩・腕が満遍なく千切れそうになってしまう。

しかし、トライアスリートである以上、「ボンフツ」という荒行から逃げるわけにはいかない。去年はボンフツスイムから逃げた結果、もっと酷い目にあってしまったのだ。

だから、もう一度ボンフツスイムに挑戦してみようと思った。しかし、今年はひとりではない。名古屋でしげちゃんを巻き込んでしまおう。

勝手にマン・オブ・ザ・イヤー 2016の5人目に選んだしげちゃんは、今年トライアスリートになった。それならば、トライアスリート名物・ボンフツを体感してもらおうではないか。

名古屋のしげ邸に到着した俺は、ボンフツのコンセプトやルールなどを説明する。ついでに、ここ最近麻生さんから2回ほど教わっているスイムの動きを、エアで確認してみる。

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「なんか、レース前と同じくらい緊張するんだけど…」

 

緊張を隠しきれないしげ選手。そしてボンフツスイム当日。俺たちはカラ元気を出して家を出た。

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今回のボンフツスイムは、50m x 108本。2年前にやってインフルになったのと同じ距離だ。しげ選手ほどではないにしろ、俺もやや緊張する。補給食などを準備して心を落ち着ける。

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11時30分、ボンフツスイムスタート。しげ選手と同じ往復レーンを泳ぐが、お互いのペースで自由に行くことに。あとはフィニッシュで会おう。

最初は動きを確認しながら、ものすごくゆっくりと開始。12時30分、40本。1時間で2,000m。100m、3分ペース。普段、100mを2分15秒ペースで泳いでいるので、いつもより相当遅い。

40本を過ぎたあたりから、少しずつペースを上げていく。44本を過ぎたとき、自分の中でしっくりときた瞬間があった。腕を体幹に沿わせて走らせているとき、「これってもしかして、水を捉えてるってやつかな?」という気がした。

面白くなり、その感触を確かめるように泳いでいると、いつの間にか76本。アイアンマンと同じ距離、3,800mになっていた。一度プールから上がり、ウィダーインゼリーを飲みつつ計算してみる。41-76本までの1,800mは、30分。100m、1分40秒ペース。随分速くなっている。

少し疲れたこともあり、77本から先は、また動きを確認しながらゆっくりと。77-108本までの1,600mは、40分。100m、2分30秒ペース。

 

あれ?こんなにすんなりと終わるっけ?インフルになった2年前の俺は一体…。

 

こうして、やや拍子抜けするくらいあっさりと、俺のボンフツスイム 50m x 108本は終わった。5,400m、2時間10分。遅いには違いないが、終わってみればさほど疲れを感じていなかった。

 

しかし、まだ相棒は終わっていない。しげ選手は明らかに苦しんでいる。下半身が深く水没し、ハタ目には溺れているようにしか見えない。伊良湖トライアスロンのしげ選手を思い出す。今回は、座って休めるブイはない。がんばれ。プールサイドでひたすら応援する。

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※ しげ画伯作「ブイに座って休むしげ選手」

 

「…あと……8本……」

 

息も絶え絶えなしげ選手。ただ見守る。そしてスタートから2時間40分後、しげ選手も見事フィニッシュ。

伊良湖で1.5kmスイムを途中離脱しようと考えた男と同一人物とは思えない。感無量な気持ちで、やり切った漢の顔を眺める。エクトプラズム的なものが見えるようだ。

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「あれ?右肩だけ赤くなってるよ」

 

「あ〜これ痛かったんだよね〜。気になって仕方なかったよ。ひげ」

 

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※ しげ画伯作「ひげがこすれて出血寸前のしげ選手」

 

どうやったらそうなるのだろう…という疑問はさておき、ボンフツ完遂おめでとう。

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※ 帰宅後、妻のみかさんに負傷理由を説明するしげ選手。

 

そしてお疲れさま、しげ選手。トライアスロンの楽しくもおかしい世界にようこそ。

 

次回「ボンフツという荒行、その3」に続く

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