ボンフツという荒行、その1。

      2017/01/01

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年末が近づいてくると、俺のFacebookのタイムラインが、とある単語で埋まってくる。

 

「煩悩払拭スイム」、略して「ボンフツスイム」。

 

やりかたは色々あるようだが、大まかに言えば「100m x 108本」「50m x 108本」のように、とにかく「108」にこだわりを見せて泳ぎ続けるというものだ。

100mを108本やれば10.8km、50mを108本やれば5.4km。いずれにせよ、アイアンマンのスイム (3.8km)を遥かに凌駕するとんでもない距離である。

一体誰が始めたのかこのボンフツスイム、今ではトライアスリートの名物行事になっているようだ。俺が初めて「ボンフツ」という単語に触れたのは、確かNSIの西内さんの投稿だったと思う。

ボンフツ初挑戦は、2014年12月27日。キャスパーから「ヒロキのプランで行く。来月、すぐにスイスに来て欲しい」と言われた直後、つまりビッグ・イン・ジャパンプロジェクト立ち上がり直前のことだ。

意気揚々、非常に高いモチベーションとテンションで挑み、50m x 108本を完遂したのはいいが、その翌日、背中と腕が異常な筋肉痛に襲われ、そのまま流れるようにインフルエンザにかかってしまったのだった。

「ボンフツ恐るべし」……年末年始を棒に振り、ガンプラ作りのみに勤しむハメになった俺の記憶に、その言葉が深く刻まれた。

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それ以来、俺はボンフツスイムを避けて通ってきた。2015年の年末にも「駒田さん、ボンフツやらないんですか?」とおそろしい誘いがあったのだが、俺はスタコラ逃げた。インフルになってしまう。

その代わり、俺は「ボンフツ正拳10,800本」というオリジナルの行を考案した。四股立ちになり、ひたすら正拳突きを行うものだ。108本では準備運動にもならない。その10倍、1,080本でも「まあまあ疲れた」くらいにしかならなそうだ。

それならさらにその10倍、10,800本ならどうだ。そんなに突いたことはない。何時間かかるのか想像もつかない。そうでなければ挑戦にならない。

そんなわけで、2015年12月26日 11時30分、俺はボンフツ正拳10,800本に挑んだ。

ただ、10,800などという数字は数えたこともない。事前にノートに100刻みで数字を書いておき、100本突くごとに立ち上がり、チェックを入れる。それ以外は休まず、深く腰を落としたフォームを維持して突き続ける。それをルールとした。

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800本突いた時点で、早くも若干イヤになってしまった。残り10,000本。考えたくねぇ。

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12時30分、1,800本。残り、9,000本。「なんでこんなことやろうと思ったんだろう」と思い始める。

13時15分、3,500本。残り、7,300本。油断すると姿勢が崩れる。腰を深く落とすことだけを意識する。腹が急速に減ってきたので、琉球黒砂糖で休憩を挟む。

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14時20分、7,300本。残り、3,500本。背中と脇腹が痛くなってきた。右の前腕と上腕にかなりダメージがある。3,000本〜6,000本のあたりで、無駄な力を入れてしまったようだ。逃げたはずのボンフツだったのに、全然楽じゃない。

15時10分、9,800本。残り、1,000本。あとほんの少し。数字以外、ほぼ何も考えられなくなる。

 

15時40分、10,800本完遂。4時間10分。終わった瞬間、全身をチェックする。背中と脇腹に早くも筋肉痛が出ている。特に、背中は酷い。一方、4時間も四股立ちしたのに、脚には何の問題もない。

 

こうして、2015年のボンフツは終わりを告げた。

そして翌日、信じられないくらいの背中と右腕の筋肉痛に見舞われ、「やっぱりボンフツ怖ぇ」と深く打ちのめされたのだった。

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次回「ボンフツという荒行、その2」に続く

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