腕相撲で強くなる方法。

   

勝浦ゆる合宿_腕相撲

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今でこそ誰も信じてくれなくなったが、子供の頃の俺はヒョロヒョロのガリガリ、見た目はほぼ女の子だった。

身体が弱かったため体育すらロクにできず、小学校時代は勉強だけやっていた。

Hiroki_5 years old

 

しかし、俺自身はそれを良しとしていなかった。どうにかして身体を鍛えたいと思っていた。ただし、ランニングだけはごめんだったのだが…。

 

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勉強だけできた子供時代。
使えない駒田。

 

そんな自分が偶然たどり着いたのは空手だった。ただし、最初は誰よりも弱かった。空手がどうのというより、平均水準をはるかに下回って弱かった。言い換えれば、生き物として弱いということだ。

空手を習い始めたと知った友達から、ある日腕相撲を挑まれた。その友達は、別に部活に入っているわけでもない普通の子供だったのだが、一瞬で負けた。

空手を始めて2年ほど経ったある日、アメリカからジョンという高校生がホームステイに来た。ボクシングとウェイトトレーニングをしていたジョンは、俺の腕をつまんで “Jelly!!” とからかってきた。まるでゼリーみたいにぷにゅぷにゅの情けない腕、というわけだ。

そんなジョンから腕相撲を挑まれ、受けて立ったまでは良かったが、「レディー、ゴー」の掛け声の直後、腕がねじ切られるのではないかという程、こっぴどくやられた。

 

身体に基本的な性能というものがあるのだとしたら、俺はおそらく底辺だったのだろう。子供心にもそれが分かっていた。だからといって、嘲笑され続けるのだけは認められない。それを受け入れてしまったら、男として生きていけないと思った。

それなら、強くなるために努力するしかない。

 

俺はまず、腕立て伏せをやった。はじめは3回もできなかったが、筋肉痛が治る頃、「前回より1回でも多く」と思いながら続けた。20回まではすぐに伸びた。

調べたところ、それ以上やっても持久力が伸びるだけで、筋力アップにさほど効果はないと知った。さらなる成長のためには負荷を上げる必要があるらしい。

次は、手のひら全体を床についてやる腕立て伏せではなく、手のひらを床から離す「指立て伏せ」に挑戦した。

片手の指5本を床につく指立ては、異常にキツかった。最初は1回もできなかった。できなかったら、拳を床についてやる「拳立て伏せ」に変えた。しばらくして指立て伏せをやると、2回だけできるようになった。

数ヶ月後、俺は指3本で3回はできるようになった。拳立て伏せも20回はできていた。以前、腕相撲で負けた友達に再戦を挑んだところ、アッサリ勝つことができた。

 

才能があろうとなかろうと、努力すればある程度強くなれる。それを理解し始めた俺は、さらに色々調べて実践していった。

湯船に浸かりながら、手を思い切り握ったり開いたりを100回。両手を胸の前で押し当てて、全力で力を込めて10秒キープ。両手を胸の前でクラッチし、全力で引っ張り10秒キープ。

その頃、道場の稽古では、古武道の棒術を習い始めることになった。六尺 (180cmほど) の棒を振り回すのは、かなり大変だ。足腰がしっかりしていて、体幹の筋力が十分にあり、しかも腕力がないと棒に振り回されてしまう。

六尺棒に振り回された俺は、先生にお願いして自宅に棒を持ち帰った。そして、ひたすら庭で棒を振った。この棒振りは非常に効果的だった。

通常、ダンベルなどの重りでトレーニングしていると、強くなればそれまで使っていた重量では効果が薄くなっていく。だから、筋力を向上させたいのであれば、どんどん重くしていかなければならない。

しかし、棒振りだと、強くなれば棒のスイングスピードが速くなる。すると、棒自体の重量が加速度的に重く感じられる。速度が倍になれば、運動エネルギーは4倍になる。倍のスピードで振られた棒を筋力で止めるには、おそるべき力が必要になる。つまり、棒自体の重量を変えなくても、同じ棒でいつまでも鍛え続けられるのだ。

 

この棒振りを数年続けた頃、俺は普通の人間に腕相撲で負けることはなくなっていた。アメフト部やラグビー部、柔道部の人間が相手でも、そこそこいい勝負ができるようになっていた。

 

「駒田、お前空手やってるんだって?どうせ大して変わらねーんだろ?」

 

そう言いながら腕まくりする小学校の同級生は、もう弱すぎて話にならなくなっていた。

人間は鍛えれば強くなる。才能のある鍛えない人間は、才能のない鍛えた人間の足元にも及ばない。それが実感として理解できた。

 

それから20年以上経ち、俺は勝浦で深夜の腕相撲大会に挑んでいた。相手はしげちゃん康輔。2人対1人の変則対決。

 

粘るも結果は完敗

そろそろ、また鍛えるべきときが来たようだ。今試してみたら、3本の指立て伏せは10回できた。1本の指立てはできない。それなら、次はそこに挑んでみよう。

棒も振ろう。六尺棒はもうないが、巨大な素振り用の木刀なら鎌倉のマンションから持ってきている。

 

次はもっといい勝負をしてみたい。くだらないような気もするが、そういうくだらなさを無くしたいとは、今のところ思っていない。

 

次回「『何を目指してるの?』という質問」に続く

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