空手ガンプラマラソン詐欺、荒行中の荒行 – 第10話「荒行中の荒行」

   

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第9話「哀愁のグフカスタム」に戻る

六国見山で出会った親子を見て、ふと気がついた。明日はクリスマスイブだった。

2年前のクリスマスイブ、俺は自分のメンタルを試すべく、「ひとり鍋の行」を敢行した。結果はDNF。最悪の状態で終わった。

DNFのまま終わりたくなかった俺は、昨年のクリスマスイブにも再度同じ荒行を試み、なんとかドローに持ち込んだ。「俺は強くなった」と思い雄叫びを上げた。その後、後悔した。

よく考えれば、あれは強くなったからというわけではなさそうだ。2013年12月の時点では、俺はある意味でひとりではなかった。Onを通じて新しい仲間ができていたからだ。

今はどうだろう。去年よりも仲間は増えている気がする。しかし、その仲間たちを裏切る結果になる可能性が残っている。最善は尽くした。あれ以上はできなかったと言い切れる。それでも心配は心配だ。

俺はいつまで待てばいいのだろう。

哀愁のグフカスタムは、本棚の中でガトリングシールドを構えたまま佇んでいる。

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(…やるか、今年も。荒行を)

2014年12月24日。仕事を終えた俺は、大船駅で小さめのホールケーキを買い、崩れないようにタクシーに乗った。かねて考案の荒行中の荒行、「ひとりホールケーキの行」である。

運転手さんに「お父さんは大変ですね〜」と話しかけられ、「ええそうですね〜」と答えた時点で、なかなかの打撃を被る。キツいキツいと聞いてはいたが、ここまでの代物とは想像を超えている。

帰宅してケーキを冷蔵庫に入れ、心を落ち着かせるために5km走り、身を清める。

(いよいよか…)

部屋に戻ると、ふと視線を感じた。グフカスタムとザク。こいつらに付き合ってもらおうか。

ザクをテーブルに正座させ、グフカスタムをケーキの向こうに立たせ、ヒートサーベルを構えさせる。

そして、おもむろにロウソクに火を灯し、部屋の電気を消す。

真っ暗な部屋の中で、唯一の灯りとなったロウソクの火。

グフカスタムとザクのモノアイが、ロウソクの灯りを反射して怪しく光る。

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雰囲気十分だ。歌おう。

サーイレンナイ。

ホーリーナイ。

ふざけんな、しんでしまうわ。

最終話「果報は寝て待て」に続く

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