九十九里トライアスロン 魔城カサブランカ編 – 第3話「落下事故」

      2016/07/29

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第2話「魔城カサブランカ」に戻る

競技説明会に出席するため、俺たちは阿鼻叫喚の魔城カサブランカを後にした。シャバの空気がうまい。

街灯が全くない真っ暗な道を、前島さんと3人で、受付会場に向かう。優が駆け足になると、「おっ、やる気だね!」と前島さんが後に続く。俺はその10mほど後を早歩きで追った。

いきなり、前島さんの身体が半分消えた。

一拍遅れて「うわぁ〜!」と悲鳴。何事かとダッシュで向かうと、前島さんが道路の側溝から這い出してきた。走っていたら、側溝の蓋が突然無くなったらしい。

脚を引きずる前島さんを明かりの下に連れてきて確認すると、左脛から流血。ドブの泥がパンツに点々と。首にまで飛んでいる。

「も、戻りましょうか… (T_T)」

全員、アウト〜…

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10分前に出たばかりだというのに、もう魔城に戻ってきてしまった。ハウスダストから逃れて外にいた吉田さん柴田さんは、前島さんの有様を見るなり笑ったので、後で尻をシバいておこう。

前島さんの容体は、右脚擦過傷、左脚切り傷、精神を深く打撲…といったところ。

そして、彼のクラウドはドブに突っ込んでしまったせいで、見るも無残となっている。そこに柴田さんが嬉々としてホースを引っ張ってきた。あっ、と思う間も無く勢い良く発射される水。「どうせすぐ乾くでしょ!」とゲラゲラ笑いながら水を弄ぶ女、柴田。

…黙っていてもいいのだが、これはメーカーの担当者として説明せねばなるまい。

「え〜…残念なお知らせが…。クラウド、乾きがやや遅いです…」

「( ̄◇ ̄;) 明日の靴…!」

もう笑いが止まらない。魔城滞在中に、どれだけ尻をシバかれることになるんだろう。

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落下事故のせいでもう歩けない前島さんをランスタ号に積み、受付会場に到着。すぐに受付を済ませ、説明会に潜り込む。

SILVERBACKS Maejima

説明によれば、「水質は意外と改善し、自分の足はなんとか見える」とのこと。まあ、渡良瀬よりはマシということだろう。それなら特に問題なさそうだ。しかし、問題だらけの雰囲気を醸し出す男が隣に。

「なんか俺、ドブ臭いんだよなぁ…スタートしない方がいいかなぁ…(T_T)」

必死に笑いをこらえ、テンションガタ落ちの前島さんを慰める。しかし慰めるフリをして、俺は「ジョジョの奇妙な冒険」のあの有名なセリフを思い出していた。このシーンで使わなければいつ使うのだ。

「こいつはくせえッー!ドブのにおいがプンプンするぜッーッ!!」

脳内再現したセリフでたまらず吹き出す俺。となりでより一層しょぼくれる前島さん。鼻をつまむ優。カオス。

説明会を後にした俺たちは、夜間EXPO会場を一通り巡り、Zootの丸さん、Newtonの森田さん則武さんに挨拶した。驚くべきことに、魔城カサブランカの様子は彼らにも周知されていた。少しFacebookで報告しただけなのに、SNSってすごい。

そしてようやく、EXPO会場でスーツ姿の梅ちゃんと合流。俺たちを恐怖と笑いのドンゾコに叩き落とした張本人。ある意味、今回の旅の殊勲者。これでカサブランカ組は全員揃った。

TeraUme

それにしても、笑い続けて腹が減った。夕飯を食べなければ。EXPO会場を出てあちこち巡ったのだが、この辺りの食堂は夜9時前には閉まってしまうようだ。なんとか見つけたバーでも露骨に嫌そうな顔をされ、暴れそうな気持ちを何とか抑える。しかし、天の救いかガストを発見。

ようやく食事にありつけてホッとしたせいなのか、ハンバーグを食べながらクシャミが止まらなくなった。目も痒い。間違いなくハウスダストだ。存分に効いている。

一方、前島さんは俯き加減でハンバーグを食べている。この30分くらい声を聞いていない。DNSの危機。どうなる前島。

第4話「Gとの遭遇」に続く

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